インペリアルホテルでの優雅すぎる午後
先週末、美術館帰りに夏の暑い午後を如何に過ごそうかと思案していたところ、ふと目に留まったのがホテル・インペリアル。そういえば新婚時に宿泊して以来、こちらに足を踏み入れていなかったことに気付き、久々に地上階にあるオープンスペースのカフェを利用してみることにしました。
灼熱の午後にも拘わらず、ジャケットにヴェストまで着用した正装のウェイターさんがメニューを持ってきてくれました。プールに飛び込みたくなるほど暑かったので、ヴァニラアイスの浮いたアイスコーヒーも捨て難かったものの、敢えて選んだのは、ウィーンで最もよく飲まれるコーヒー、メランジェ。
このコーヒーを飲むと、そのカフェハウスの方針や経営姿勢がよくわかるんですよね。
ウィーンでコーヒーと言えば、数多存在する老舗のカフェハウスを押しのけ、何と言ってもカフェ・ラントマンのものが絶品であるというのが、長年の著者の持論でしたが、ここへきてホテル・インペリアルのメランジェも、ラントマンに次点で迫る勢いで美味しいということに気付きました。
しかもお値段も、そこらのカフェハウスと変わりません。
一体なぜ今まで足が向かなかったのか、不思議なくらいです。
暑すぎるので、最初はケーキをオーダーする予定はさらさらなかったものの、向かいの夫が大好物のエスターハージーシュニッテをすかさず注文し、美味しそうに頬張り始めたのを見て、著者も欲が出てしまいました。
エスターハージーシュニッテ。
先日のレポートした冷凍疑惑のデー〇ルはじめ、その他のコンディトライ(スウィーツ店)のものよりも、明らかにフレッシュ。
著者の注文したブルーベリーのタルト。
エスターハージーシュニッテ同様、非常に新鮮な味わいで、作り置き感(ましてや冷凍保存感)など、微塵も感じられません!
やはりウィーンのカフェハウスたるもの、ウィンナーコーヒーのお味もケーキの風味も、こうでなくては!と再度実感しました。
オープンカフェを利用できる季節はあと少しですが、インペリアルホテルはウィーン・フィルの本拠地「楽友協会」のすぐそばですし、コンサートの前にでも立ち寄って見られては如何でしょうか?
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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