プーティン大統領も来店!オーストリア料理ターフェルシュピッツ専門店「プラフッタ」

公開日 : 2012年10月30日
最終更新 :

ここオーストリアではヴィンナー・シュニッツェル(ウィーン風仔牛のカツレツ)と双璧をなす、美味しいオーストリア料理にターフェルシュピッツが挙げられます。

このブログでも幾度も既出の同料理ですが、簡単に再度説明しますと、ターフェルシュピッツとはスープで茹でた上質な牛肉と野菜を、摩り下ろした「リンゴと西洋わさびのソース」、若しくは「サワークリームと青ネギのソース」と一緒に頂く、オーストリアの代表的な家庭料理の一種。

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こちらの図を見て頂くと"Tafelspitz"(ターフェルシュピッツ)はサーロイン下部の、脂肪分のごく少ないパーツが用いられ、茹でた人参や野菜と共に振る舞われるため、こちらでは病院食として出されることもあるほどヘルシーで人気のあるディッシュです。

この度著者が訪れた、ウィーンに3店舗構える著名なオーストリア料理店、Plachutta(プラフッタ)では、取り分けターフェルシュピッツに力を注いでおり、メニューを見ただけでもそのヴァリエーションの豊富さに圧倒されます。

先日訪れた際のディッシュをお写真とともに少し紹介しますね。

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まずは飲み物から。

著者がオーダーしたのは季節もののシルヒャー・シュトゥルム。

(シルヒャー地方特有の珍しいロゼのシュトゥルム

Weissesschierzel-b.jpg

こちらが通常のターフェルシュピッツ。大きな銅鍋に入っての登場!

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こちらでは、スープを飲み終わってからメイン料理に手を付けるのが一般的なマナー。

スープの具はヌードルなど3種類程度から選べるので、注文時に予め希望を伝えましょう。

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著者が頼んだのは、通常のものより更にほろほろに茹でられ、脂肪分が少ないとされるWeisses Scherzel(ヴァイセス・シェアツェル)呼ばれるパーツのもの。

著者は初挑戦でしたが、お肉のぱさつき感が若干否めなかったので(それがこのパーツの特徴であり、ヨーロピアンに人気のポイントでもあるのですが・・・)、定番のターフェルシュピッツの方がジューシーで一般受けが良いように思います。

ただ、牛肉がこの上なく柔らかく煮込まれているので、同時にオーダーした塩味のほうれん草のペーストや焦げ目のついたベイクドポテトなどと一緒に頂くと、やはり絶品料理!

Plachutta-apfelkren-b.jpg
仔牛のメダイヨン-b.jpg
CremaCatalana-b.jpg

この他にも仔牛のメダイヨンやシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)など、ターフェルシュピッツ以外のディッシュもあるので、その日の気分によって色々と選択可能。

そして、もしメインディッシュの後にお腹に余裕があれば、ぜひデザートもトライしてみて下さい。

クリーム・ブリュレやチョコレート・ムースのアンズ添え、その他プラフッタ独自の美味しいメニューが取り揃えられています!

Plachutta-putin-b.jpg

更に、少し店内を一巡してみたところ、階段一面に飾られた数々の著名人とのお写真にご対面!

ロシアのプーティン大統領やアメリカの元副大統領のアル・ゴア氏、俳優のジョン・マルコヴィッチ氏など、数えきれないほど多くの政治家や銀幕スターたちが同店を訪れていた模様。

また、込み合っているウィーンのレストランにおいてはかなり珍しく、ケルナーがウィットに富んでいてサービスが細やか、愛想も抜群に良いのが好印象でした。かつてサービス業に従事していた著者としては、これはかなりの高ポイント。(観光客でひっきりなしにごった返す、シュニッツェル有名店のフィグル〇ュラーや、皇室御用達菓子店デー〇ルなどは、時間帯によっては店員が殺気立っていることもしばしば!)

このようにお料理が文句なく美味しく、ケルナーのサービスのレベルも高い、ハード・ソフト面双方で充実しているプラフッタ。

ヨーロッパ旅行中はどうしても脂っぽく単調な西洋料理で胃が重くなりがちですが、こちらのプラフッタのターフェルシュピッツは意外に軽めなので、旅の途中にもお勧めできるオーストリア料理です。

皆様も機会があれば、ぜひお試しくださいね!

deco藤子とロキ2011Feb-a.gif

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筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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