ハルシュタットの美しい納骨堂、バインハウス
オーストリアのザルツカンマーグートという湖沼地帯には、世界遺産の湖畔の街ハルシュタットがあります。
そのハルシュタットの教会には、いとも珍しい納骨堂があるので、本日はこちらを紹介しますね!
ハルシュタットは湖と急峻な山の狭隘な土地にはりつくようにして存在する、小さな村。
納骨堂が建設された12世紀当時は火葬があまり一般的ではなく、土葬用の墓地スペースも非常に限られていたことから、埋葬後10年~20年後には遺骨を取り出して清め、頭がい骨を納骨堂に納めていました。
こちらがその納骨堂の内部。
納められている頭蓋骨は約1200個と言われ、その約半数に美しい模様があしらわれています。
モチーフにも様々な意味合いが込められており、例えば正面十字架の左右にある頭がい骨にはアダムとイブの罪と死を象徴した蛇の模様が描かれています。
その他代表的なものとしては、
樫の葉=名声、月桂樹=勝利、蔓の葉=生命、バラの花=愛情
などがあります。
浮世離れしたハルシュタットの街でも、とりわけ神秘的で静謐な空間の納骨堂。
ともすれば見落としがちな小さなスポットですので、注意して探してみて下さいね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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