テレビ出演を受けて ~オーストリアの煙突掃除屋さん~

公開日 : 2014年11月27日
最終更新 :

先日お知らせしました通り、先週の日曜、オーストリアからレポーターとしてテレビ出演しました。

その後たくさんのメッセージを頂きましたが、見て下さった皆さん、どうもありがとうございました!

まだ見ていない方にはネタバレになってしまいますが、今回紹介したおもしろいお仕事とは、「煙突掃除屋さん」でした♪

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日本ではメアリー・ポピンズのチムチムチェリーの童謡が有名ですが、「煙突掃除屋さん」と言われても、あまりぴんときませんよね?

オーストリアにおける煙突掃除屋さんは、15世紀には既に史実に登場するほど歴史が長く、国民から愛され続けている職業です。街を危険な火災から護る存在であることから、幸運の象徴なのだそうな。

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さて、今回取材したユリアさんは、なんと曾祖父の代から続く4代目。

お父様の引退に伴い、それまで勤めていた会社を辞め、一念発起して煙突掃除の学校に通い始めたとのこと。煙突掃除屋さんというとダンディなおじさまのイメージが強いですが、今回このような若手のお姉さんを初めて目にして、とっても驚きました!

でもお仕事ぶりは板についていて、煙突掃除に使用するお道具の説明や、重い荷物を担いで颯爽と屋根を歩く様は、すこぶる格好良かったです!

オーストリアはこれから舞踏会シーズンに突入しますが、燕尾服やタキシードに交じって、ドレスコードにしばしば登場する「ユニフォーム」という言葉。これは礼装用の格式ある制服のことなのですが、ハプスブルク皇帝より制服を賜った職業は、軍人、警察官、消防士、そして煙突掃除人のたった4つだけなのだとか!(←煙突掃除協会の秘書の方が、誇りたっぷりに話して下さいました)

いずれも体をはって国や街を護る立派な職業ですし、このことからも煙突掃除屋さんがオーストリアにとっていかに重要な職業であったかが伺えますよね。

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昨今は自動車での移動がほとんどなので、残念ながら街で煙突掃除屋さんを見掛ける機会は激減してしまいました。でも、もし皆さんがオーストリア滞在中に黒づくめの煙突掃除屋さんに遭遇したら、ぜひボタンを引っ張らせてもらってください。きっと何かいいことがあるはず!?

-------今回、見逃した方のために再放送のご案内-------

再放送:NHK BS1 12月8日(月) 20:00~20:49

国際放送:12月1日(月)4:10~4:59(日本時間)

ご興味があれば、見て下さいね!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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