オーストリアで宗教色の弱まるイースター
今年も3週間前に終了したイースター休暇。
ヨーロッパではクリスマスに勝るとも劣らない重要な休暇であり、キリスト教の復活祭と春の訪れを寿ぐゲルマン神話が融合したものであることは、「復活祭とイースター兎の不思議な関係」の記事でも述べた通りです。
さてこのイースター休暇ですが、移民も多く、近年キリスト教離れの進んでいるオーストリアでは驚くような調査結果が!
何と16歳以上の国民の二人に一人が、「イースターは教会行事ではない」と考えているとのこと。
世論調査の内訳を見ると、「イースター休暇には宗教的背景が大いにある」、「どちらかといえばある」と回答したのが51%、それに対して「ほとんどない」、「全くない」と回答したのが49%と、否定的見解がほぼ半数にも上ったのだそう。
特に大都市のウィーンではこの傾向が強く、原因は何も「日曜に教会に行くのが面倒だ」という理由のみに留まらず、「高額な教会税」、「教会への個人情報の流出」、「聖職者による汚職や少年への性的虐待」などの、数々の不祥事も影響している様子です。
このままでは若者を中心に教会離れにいよいよ拍車が掛かりそうですし、もしかすると第二の宗教改革が必要となる日が近づいているのかも知れませんね。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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