バター風味のウィーン風カツレツが美味しい。日本人にも大人気のオーストリア料理店
オーストリアを代用する郷土料理といえば、やはりヴィーナー・シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)!
首都ウィーンには、カツレツを振る舞うレストランがあまた存在しますが、グルメをも唸らせるような絶品カツレツはそうそうお目に掛からないもの。今回は中でも取り分けおすすめのレストランを紹介しますね。
それは、「白い煙突掃除人亭」という、ちょっぴり珍しいネーミングのお店。
煙突掃除屋さんといえば、ウィーンには博物館もあるほどの由緒あるお仕事で、
(詳しくは以前の記事を 「テレビ出演を受けて ~オーストリアの煙突掃除屋さん~」)
このお店も、実は私が以前にテレビ出演したときに、番組中で紹介されているほど有名なんですよね。
味ももちろん墨付き!
オーストリア料理がただの伝統的な味にとどまらず、
グルメが思わず舌鼓を打ちたくなるような材料と調理法が駆使されています。
まずはお通しのパンとバター。
ここからして、もう違う。
温かいパンに練りこまれたベーコンやクルミの塩味・ほろ苦さの効き具合。
それにバターのこっくりとした味わい・・・。
前菜やメインが来る前にパンで満腹になりそうになるのを、ぐっとこらえる精神力が毎回試されます。
牛の新鮮な生ひき肉を用いた、タルタル料理。
お肉の分量が多すぎると、ただの生々しい料理になってしまいますし、
スパイスや野菜が多いと、エッジィな味に傾きがち。
それが、この白い煙突掃除屋さんだと、両者が絶妙に配分されているんですよね。
しかも、アボガドペーストと卵のムースで挟まれているという、何とも小憎らしい演出!
そして、オーストリア定番のウィーン風カツレツはこの通り!
普通の揚げ物料理とはまったく格が違います。
油臭さなど微塵も感じられず、バターの香り高い上品なディッシュに仕上がってます。
不味いシュニッツェルだと、途中で飽きて放り出したくなるのですが、
ここのは間違いなく完食まっしぐらコースですね。
添えられているパセリのフライも、シソの天ぷらみたいにサクサク。
ポテトサラダももれなくついてきますが、途中でどうしても味の変化が欲しい人は、
甘いクランベリーソースをアディショナルで注文すると良いでしょう。(別途2ユーロ)
お値段は上がりますが、豚肉ではなく、オーセンティックな仔牛のカツレツがおすすめです。
店内も、貴族の狩猟の館といった風情で、温かみのある調度。
真ん中のグランドピアノが設置されている部屋では、時折ピアノ演奏が入るので、
音楽の都ならではのお食事を楽しむことができます。
中心のシュテファン大聖堂からも徒歩ですぐの距離ですので、
ウィーンにお越しの際にはぜひご訪問を!
Restaurant ZUM WEISSEN RAUCHFANGKEHRER(レストラン 白い煙突掃除人亭)
住所:Weihburggasse 4, 1010 Wien
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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