祝カフェ・ツェントラル140周年!耽美なクリムトのケーキセレクションとは<3>
ウィーンのカフェ・ツェントラル創業140周年を記念したケーキセレクションの記事、第三弾。
今回はいとも耽美で退廃的な雰囲気を漂わせる、クリムトを題材にしたケーキを紹介します!
■クリムト・サプライズ
彼の生誕150周年を祝し、2009年から同カフェのチーフであったピエール・レブール氏が創り出したケーキ。
内容はコーヒーのヒントをちらりと感じさせるキャラメルとバニラムースで、
トップには同じくキャラメルとピスタチオの欠片が可愛らしく飾られています。
サイド部分にあしらわれている、クリムトの愛した美しい唐草模様からは、先に紹介した"ツェントラル・サプライズ"のオマージュ作品であったことが窺え、味だけでなく目でも楽しめるケーキとなっています。
■クリムト・ヌス・クス
クリムト・サプライズとともにピエール・レブール氏がクリエイトしたクリムトがテーマのケーキ。
名前の"クリムト・ヌス・クス"がドイツ語で「クリムトのナッツキス」を意味するように、ナッツが主体となっており、具体的にはミルクチョコレートのガナッシュとヘーゼルナッツのクリスプ、そしてトップ部分にはクリムトの傑作である"接吻"の絵画プリントとともに金箔があしらわれた豪華な作品となっています。
同ケーキはもちろんクリムト時代の手工業とユーゲントシュティール(19世紀末~20世紀初頭のウィーン芸術の派閥の一つ)に敬意を表したもので、ひとつひとつ丹念に作り上げられた同ケーキは、カフェ・ツェントラルのマイスターピースのひとつであるとされています。
2012年のクリムトイヤーにちなんで、ありとあらゆる名パティスリーがクリムト関連のトルテ(ケーキ)を作成したのは未だ記憶に新しいところですが、個人的にはカフェ・ツェントラルのものが秀逸と感じられた次第です。
■Café Central/カフェ・ツェントラル
住所:Herrengasse 14, A-1010, Wien(最寄りは地下鉄3番線のHerrengasse駅)
営業時間:月~土 07.30~22.00、日・祝 10.00~22.00、ピアノ演奏時間 毎日17.00~22.00
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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