オーストリアでもっとも有名なウィーン市庁舎前広場のクリスマスマーケット
昨日は気温が8度前後と珍しく温かく、また晴天であったため絶好のクリスマスマーケット日和!
ということで、オーストリアの中でももっとも有名なウィーン市庁舎前広場のクリスマスマーケットを訪問してきました。
こちらがウィーンのリンク沿いにある、ウィーン市庁舎前クリスマスマーケットの全容です。
今年から趣向が大転換されたため、デコレーションやライトアップなどにも変更が加えられたのですが、もっとも顕著であるのはマーケット入り口に設置されたゴージャスなアーチ形のゲートでしょう。ゴシック様式の美しい市庁舎をバックに燦然と輝いていて、大変見ごたえがあります。
また、アーチ上に見られる4本のロウソクにはアドベントクランツ(アドベントキャンドル)と呼ばれ、クリスマス直前の日曜の4週前から一本ずつ火を灯すがキリスト教界の伝統となっています。
訪れたのが土曜日であることも手伝っているのでしょうが、やはり他のクリスマスマーケットとは段違いの混雑ぶり!
歩くのも一苦労ですので、赤ちゃん連れの方にはベビーカーではなく抱っこ紐での来場をお勧めします。
また毎年多くのスリたちが跋扈していますので、斜め掛けのクロスボディバッグよりも、脇の下にしっかりと抱えられるハンドバッグの方が少しは安全かと。
人ごみではかなり押される機会も多いので、ポケットに貴重品を入れるなら内ポケットにした方が安心でしょう。
こちらは、私が毎年通うお気に入りのワッフルスタンド!
少し並びますが、甘すぎず、素材自体を生かしたナチュラルなテイストが人気の秘密。
化学調味料の味や香りつけのものとは違い、一つ食べるとお腹がいっぱいになるのも嬉しいところです。
私が毎回オーダーするのは、"アプフェルシュトゥルーデル(オーストリア風アップルパイ)"というフレーバーで、美味しいリンゴのムースと甘さ控えめのホイップクリーム、およびカラメルソースがトッピングされたもの(写真右)。他にはプラムのコンポートを盛ったものや、アイヤーリキュールという卵ベースのお酒を用いたものなど、オーストリアならではのフレーバーが勢ぞろいしています。
ちなみにこのワッフルスタンドがあるのは正面ゲートを入って一本左の通り。
市庁舎の建物内では毎年子供を対象とした工房が開催されているのですが、今年からはクッキー作りのコーナーが廃止され、
その代わりにレプクーヘン(ジンジャーブレッド)にアイシングなどで模様を描いたり、クリストキンドル(オーストリアでサンタクロースの代わりにプレゼントを運んでくる天使)にお手紙を書くコーナーが登場したようです。うちも息子が工作やお料理に興味を持ち出したので参加したかったのですが、無料であるせいか、入り口には長蛇の列・・・。
並ぶのが面倒だったので、またの機会に訪れることにしました。
入場したときはまだ青空が広がっており、マーケットにいたのは実質1時間弱だったはずですが、帰り際にはもう夕闇が立ち込めていました。日暮れとともにライトアップが一層美しく浮き上がり、それと同時に更なる訪問客が押し寄せるようで、普段は人口密度の低いウィーンにおいて、渋谷や表参道並みの凄まじい人ごみが!
私のように混雑が苦手でしたら、昼下がり~日没直前コースが夕暮れの移ろいも観賞できてお勧めですよ(笑)
この市庁舎前広場のクリスマスは大規模であるだけあり、クラシックなグリューヴァイン(ホットワイン)やプンシュ酒のみならず、ウィーンのトラディショナルなカフェハウスが出店されていたり、パンをくり抜いたスープ皿で供されるスープスタンドにモーツァルトクーゲルン(オーストリアの伝統的なチョコボール)を扱うお店、子供のおもちゃや防寒用のニットキャップが売られている屋台など、興味深いお店がずらりと立ち並んでいるので、歩いているだけでも楽しくなります。
場所も旧市街からほどちかいリンク沿いですので、期間中にぜひ訪れてみて下さいね!
ウィーン市庁舎前広場のクリスマスマーケット
住所:Rathausplatz 1010 Wien(ウィーン市庁舎とブルク劇場の間)
最寄り駅:地下鉄2番線(U2)のRathaus駅、地下鉄三番線(U3)Volkstheater駅
開催期間:2016年12月26日まで
開催時刻:日~木 10:00-21:30、金・土 10:00-22:00(但し12月24日のみ10:00-19:00)
クリスマスツリーは2017年1月6日の東方三博士の日まで飾られています
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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