都会の隠れ家的存在、"Gradwohl"でオーガニックベーカリーを

公開日 : 2017年07月16日
最終更新 :

数年前からウィーンっ子たちが足しげく通う旧市街の隠れ家的スポットで、ベーカリーを中心に品質の良いのオーガニック食で高評を得ている"Gradwohl"(グラードヴォール)を紹介します。

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(写真はGradwohlのオーガニックコーヒー)

こちらはブルゲンラント州の家族経営のお店で、手作りをこよなく愛するとともに、独自の製法で丹念にパンを作ることを信条としたオーガニックベーカリー。

現在はもう引退した元シニアシェフのヨハン・グラードヴォールが1959年当時すでに健康食品のポテンシャルに目を付け、オーガニックや全粒穀物に関する知識と技術を生かしたベーカリーを創業したことが始まりです。現在でこそ持てはやされているものの、その頃はまだ知られていなかった数々の健康的なパン類を開発し、世の中に浸透させることに努めたと言われています。

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取り扱っている原料も、古代小麦のスペルト小麦、カラスムギ(オートの一種)、「驚異の穀物」、「未来の食品」などと世界中の耳目を集めるアマランサス、ライ麦、キビ・アワといったこだわり抜かれた穀物ばかり。

ちなみに私が昨日の朝食にいただいたのは上写真の、スペルト全粒小麦と栗を用いたペイストリーで、ヴァニラとラム酒のほんのりとしたアクセントが病みつきになります。他の競合ベーカリーが軒並み具の節約に励むなか、こちらは隅々までたっぷりとマロンペーストが詰められているため、どこをかじってもハズレがないのが嬉しいところ。

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こちらは息子がオーダーした、やはり全粒スペルト小麦のチョコレートマフィン。ハチミツで甘みを出しているため、工場生産品特有のあざとい甘さとは無縁で、まるで家庭で振舞われたかのような素朴でヘルシーな味が特徴です。

この他にもサラダやスープ類、ミューズリ(オーストリア風オートミール)等も取り揃えられているので、私や同僚たちも仕事の際によくテイクアウトを利用しています。

悉くナチュラルな品質と製造にこだわった健康志向のプロダクトばかりであるため、添加物の味に慣れてしまっていると最初は物足りなく感じるかも知れません。しかし、ここの食品をはじめオーガニック製品を食べ続けると舌の感覚が鋭敏になるため、逆に化学調味料満載の工場生産品の味や甘みがどぎつく感じられるようになってくるから不思議です。

もしオーガニック最先進国オーストリアのベーカリー類にご興味があれば、ぜひお立ち寄りくださいね!

店舗情報 Gradwohl

住所:Naglergasse 3 Wien, 1010

(高級スーパー、ユリウス・マインルから徒歩1分)

営業時間 月~金 07:00 - 19:00、土 08:00 - 17:00

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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