ウィーン国立オペラ座の楽しみ方!

公開日 : 2017年10月20日
最終更新 :
Oper-ballet-2013-800.jpg

©Wiener Staatsoper/Michael Pöhn

ウィーンはハプスブルク時代からの宮廷芸術がいまだ香り立つ古都。

特に音楽関連では他都市の追随を許さず、「音楽の都」との名声を堅持している通り、地元客から観光客、ビジネス客までと幅広く人々を魅了し続けています。

そんなウィーンではオペラ、ミュージカル、バレエにオペレッタと多岐にわたる演目が毎夜どこかしらで公演されていますが、その中でも群を抜いて高い人気を誇るのは、やはりウィーン国立オペラ座での芸術鑑賞でしょう。

そこで今回は、初めてのウィーン訪問者にもわかりやすいように、オペラ座の概要や公演、チケットの買い方などを解説していきます!

■ウィーン国立オペラ座(Wiener Staatsoper)とは

Staatsoper-gebaeude-1600x1200.JPG

ウィーンには、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団が居を置く楽友協会をはじめ、数多くのオペラ座やコンサートホール、劇場などが存在しますが、リンク沿いにひときわ煌びやかにそびえ立つウィーン国立オペラ座(歌劇場)は別格。このオペラ座は約150年もの歴史を誇り、1867年に開催されたこけら落とし公演では当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリザベートがモーツァルト作曲のオペラ「ジョン・ドヴァンニ」を観賞したという、まさに音楽の都のシンボル的存在です。

歴代の総監督や音楽監督にはグスタフ・マーラーやヘルベルト・フォン・カラヤン、小澤征爾といった錚々たる顔ぶれが就任しているうえ、ここの歌劇場管弦楽団がウィーンフィルハーモニーの母体となっているなど、ウィーンのオペラ座がクラシック音楽のメッカ的存在であることは否めません。

夜は専ら公演が執り行われますが、昼間に開催されている内部見学ツアーもお勧め。歴史的建造物にも認定されているオペラ座をガイド付きでくまなく見て回るまたとないチャンスです。

ウィーン国立オペラ座の見学ツアー

ドイツ語・英語・スペイン語で開催。大人9ユーロ、65歳以上7ユーロ、子供・学生(27歳まで)4ユーロ。開催時刻の15分前までにオペラ座の角の入り口に集合。

開催日時はこちらでご確認ください。

■シーズン中の公演と座席の選び方

Staatsoper-raume-800.jpg

©Wiener Staatsoper/Michael Pöhn

オペラ座の公演シーズンは9月から翌年の6月。7・8月はもれなく夏休みとなりますので、オペラ座を旅行の主眼に据える場合はご旅行の時期に十分ご注意ください。

座席はパルケット(平土間)、ロージェ(ボックス席)、バルコン(上階のバルコニー席)、ガレリー(天井桟敷席)、立ち見に大別されます。座席により視界や音響が異なり、それがダイレクトに価格に反映されているので、予算と相談しながら選ぶと良いでしょう。ちなみにボックス席だと、かなり中央よりの場所でない限り2~3列目からは舞台が見えにくい、または全く視界が確保できないケースがあるので要注意です。もっとも贅沢で上質な音を愉しみたい!という方には、かつて皇帝一家の指定席であった中央正面のボックス席「ミッテルロージェ」、もしくはその付近がお勧めですよ。

■チケットの買い方

Staatsoper-opera-800.jpg

©Wiener Staatsoper/Michael Pöhn

チケットは公演の2カ月前から購入可能で、それ以前は予約販売となります。

入手ルートは色々とあるので、順に紹介していきます。

・オンライン

昨今もっとも主流のチケット入手方法。こちらのオペラ座オフィシャルウェブサイトを開くと、希望の座席を目視しながら選択することができます。カウンターでの購入と比べて、時間を気にせず自分のペースでゆっくりと日時・演目・座席が選べますし、外国語でコミュニケーションを取るというハンディもほとんどないので安心です。

・連邦劇場チケットオフィス(Bundestheater Ticket Office)

オペラ座横の建物内にあるチケットオフィスで、オペラ座をリンク側から正面に見据え、左手の通りにあります。

住所:Operngasse 2, 1010 Vienna

営業時間:月~金 8:00~18:00、土・日・祝 9:00~12:00

(ただし7~8月とクリスマス前は営業時間が異なるので注意)

・ボックスオフィス

住所:Herbert von Karajan-Platz, 1010 Vienna (オペラ座リンクとケルントナー通りの角)

営業時間:月~金 9:00~開演2時間前まで、土 9:00~12:00、日・祝は休業ですが、クリスマス前4週の日曜は9:00-17:00で営業。7~8月は営業時間が変更となります。

また開演1時間前からはオペラ座内のイブニング・ボックスオフィスがオープンしますので、当日券はそちらでどうぞ。

・オペラ座内のインフォメーション

ケルントナー通り側のオペラ座アーケード内にあるインフォメーションセンター。

住所:Herbert von Karajan-Platz, 1010 Vienna営業時間

営業時間:月~金 9:00~上演の1時間前まで、土 9:00~17:00、日・祝 休業。7~8月は営業時間が変更となります。

・立ち見席カウンター(Stehplätze)

オーパーン通り(Operngasse)側のエントランス付近に、開演の80分前から立ち見チケット販売カウンターがオープン。人気の演目は早めに並ぶことをお勧めします。

・その他の方法

<郵便>宛先:das Bestellbüro der Wiener Staatsoper, Operngasse 2, 1010 Wien

<FAX> (+43/1) 51444/2969

<E-mail>kartenvertrieb@wiener-staatsoper.at

<滞在ホテルのコンシェルジュ>割高にはなりますが、コンシェルジュの常在するホテルであれば、色々と探してもらえるので便利です。

<日本のエージェント>手数料が掛かりますが日本語でチケットの手配を頼めるのが魅力。

■オペラ座へのアクセス

住所: Opernring 2, 1010 Wien

最寄り駅:地下鉄1・2・4番線Karlsplatz駅、路面電車1・2・D番Oper駅、シティバス2A Oper駅

一生に一度は味わってみたい音楽の都ウィーンでの芸術鑑賞。

せっかくの機会ですので悔いの残らないよう、事前に色々とプランを練って臨んで下さいね!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。