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オーストリア/ウィーン特派員ブログ ライジンガー真樹

オーストリア・ウィーン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2017年12月 1日

カルチャーショックの連続!ウィーン「シェーンブルン動物園」の見所お伝えします


カルチャーショックの連続!ウィーン「シェーンブルン動物園」の見所お伝えします

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©Daniel Zupanc

以前、独身時代に訪問した際にはさほど感動しなかったウィーンのシェーンブルン動物園。
しかしオーストリアに長く住み、子連れで再訪すると、様々な観点から日本の動物園とは少々異なるフィロソフィーを持ち、かなりおもしろい動物園であることが窺えて来ました。


この施設はその名の通り、世界遺産「シェーンブルン宮殿」敷地内にある広大な動物園。
マリア・テレジアの夫君であり、自然科学に明るかった神聖ローマ皇帝フランツ1世によってメナジェリー(小動物園)として1752年に開園されたもので、現存する動物園としては世界最古と言う、ちょっと貴重な存在です。きっと幼き日のマリー・アントワネットもここで珍しい動物たちを眺めて楽しんだことでしょう。また一般市民には既に1779年から無料で開放されていたといいますから、ハプスブルク家の懐の広さには驚かされます!


■パンダの双子の赤ちゃん誕生

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©Daniel Zupanc

大概の動物園で目玉的存在となっているジャイアントパンダ。
ここのシェーンブルン動物園でも雄雌2頭のジャイアントパンダが飼育されていたのですが、昨年にはなんと双子の赤ちゃんが誕生しました。生後暫くは一般公開されていなかったものの、横にあるモニター画面で誰でもその愛らしい様子を確認することができるなど、待ちきれないパンダファンへの配慮もちゃんとなされているのが印象的でした。
現在も順調に成長を続けているようですし、とにかく可愛いので必見のコーナーです!


■愛らしすぎるライオンの肉球ウォッチ

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日本では数年前に、透明な床に座った猫を下から眺めるのが密かに流行していましたが、シェーンブルン動物園ではこれのライオンバージョンが楽しめます。
ライオンの檻の脇にある洞窟のような通路を通っている最中、偶然見上げた夫が発見したのが、上写真の様子。ぎゅっとガラス板に押しつけられたライオンのお腹や肉球はもちろん、葉っぱ形のしっぽまでと、通常は到底お目に掛かれないパーツも克明に観察することができます。ガラス板は複数枚あるのですが、いずれの上も必ずライオンが寝そべっているので、どうやらお気に入りの場所の様子。とにかく動物好きを唸らせるおもしろいスポットです!


■皇帝の東屋でウィンナーコーヒーを

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この動物園はパリの凱旋門を中心とする区画のように放射線状に区分されているのですが、その中央に厳かに鎮座しているのが「皇帝の東屋」ことカイザー・パヴィリオン。
外壁の色ももちろん、シェーンブルン宮殿本殿と同じく鮮やかなテレジアンイエローで統一されており、晴天下では青空に眩く映えています。
内部もすこぶる装飾的で、ハプスブルク家ご自慢の贅沢な天井画や調度類を眺めながらオーストリア風の軽食や美味しいケーキをいただきくことができます。
もちろん定番のウィンナーコーヒーもお忘れなく!


■ちょっとおハイソな入園料金。そのワケは・・・?

あと入場料が少々お高めなのに驚く人も多いことと思います。
その額たるや、何と大人18.5ユーロ(約2500円)、6歳以上9ユーロ(約1200円)!
私の実家近くの市立動物園では確か12歳までは無料でしたので、それと比べるとかなり強気なお値段です。

しかし、ここシェーンブルン動物園ではすべての檻が非常にゆったりと設計されているほか、各動物の生息に適した自然環境がかなり忠実に再現されているほか、動物のストレスを軽減するために、運動スペースを大きく設けていたり、四六時中見物客の目に晒されず、プライバシーを保てる工夫が凝らされているなど、大きな動物愛が随所に感じられます。
こうした環境整備にはかなりの額が必要でしょうし、それを思えば高めの料金設定にも頷けるというものです。


余談ですが、先日実家最寄りの動物園に寄ったところ、シェーンブルン動物園をはじめとする、ヨーロッパ各地の動物園とのフィロソフィーや環境の違いに嫌でも気が付かされました。動物たちの檻の狭さは言わずもがな、体表が赤く腫れあがったイグアナや、お腹にできた湿疹をひっきりなしにボリボリと掻き続けるカンガルーたち。病的な動物が散見されたり、熱波でぐったりする寒冷地出身の動物たちを目の当たりにし、私の家族もひどく心を痛めました。かなり暑い日だったのですが、偶然か酷暑のせいか、高冷地出身のユキヒョウも訪問の2日前に亡くなっていました。
子供たちはこんな病気の動物を見せられて、どんな心境になるのでしょう。
ウィーンのように入場料を高めに設定するなり、市の研究施設として補助金増額を要請するなり知恵を絞って、せめて医療その他の費用を工面してほしいものです。
子供たちだって動物たちを見て、笑顔になりたいですものね。


■さすが皇帝用動物園!バロック式の檻がいまも

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18世紀に創立されたメナジェリー(小動物園)が発端となっているだけあり、当時のエレガントなバロック式の建物があちこちに見て取れるのもこの動物園を珍しいものにしている特徴の一つでしょう。
そして、園内には当時のライオンの檻が未だに保存されているというから驚きます!
さすがに古いだけあり檻自体は小さな造りですが、ここまで優雅なものは世界中を探してもそうそう見つからないのでは。中に入って動物気分を味わったり、眩いゴールドのライオン像によじ上ったりすることもできるので、子供たちに人気のスポットとなっています。


この他にも、日本の動物園とはちょっと違う体験のできるスポットが満載ですので、お時間があればぜひ訪れてみて下さいね!


シェーンブルン動物園
・開園時間
  1月 9-16:30
  2月 9-17:00
  3月 9-17:30
  4-9月 9-18:30
  10月 9-17:30
  11-12月 9-16:30

・最寄り駅 
地下鉄4番線Hiezing駅、トラム10・58・60番、バス10A, 51A, 56A, 56B, 58A


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      ウィーン特派員
      ライジンガー真樹
      スペイン語と異文化研究のため高校時代に南米チリへ留学、国際基督教大学(ICU)卒業。外資系広告代理店のメディアプランナー、欧州系エアライン2社の客室乗務員を経て現在はモード業界 に。仕事の傍ら子育てと執筆に勤しみ、ウィーンで話題のスポットや伝統的なカフェとスイーツ、日本とはかなり異なるオーストリア事情など、バラエティに富んだ情報をお届けすべく活動中!連絡先Facebookページ DISQUS ID @disqus_zl3jc0QKNG

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