知られざるオーストリアの郷土料理③「マリレンクネーデル」

公開日 : 2020年03月31日
最終更新 :

ヨーロッパの多くの国同様、オーストリアのウィーンも現在ロックダウン中のため、外出もままならない状態です。

しかし、キリスト教のヨーロッパ諸国は、レストランやカフェを除き、日曜にお店がすべてクローズする不便な生活が週に一度巡ってくるのが至極普通であるため、多くの日本人が考えるほど不自由な思いはせずに済んでいるような気がします。

さてさて、暗い話題ばかり提供していても気が滅入るので、本日はオーストリア人のママの味ともいえる、"マリレンクネーデル"と呼ばれるアンズ入り団子について紹介しますね。

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(上写真:ロックダウン前のスキー休暇中にいただいたマリレンクネーデル)

オーストリアや南ドイツなどでは、シュペッククネーデル(ベーコン入り団子)、レバークネーデル(レバー団子)といったクネーデル(お団子)料理が広く親しまれており、時には肉料理の付け合わせ、また時にはビーフコンソメスープに入れて供するなど、実にさまざまな食べ方が考案されています。

クネーデル料理の中には、具としてプラムや栗のペーストなどが詰められた甘味類も存在し、今回紹介するアンズのマリレンクネーデルもその一種です。

菓子用の生地を団子状に丸め、中にアンズを丸ごと仕込んでから、軽く塩茹でし、仕上げにほんのりと甘いパン粉、もしくは砕いたクラッカーをまぶすのが基本です。しかし具が丸ごとではなくピュレ状のアンズが入っていたり、アンズの種が取り除かれていたり、いなかったり、お団子の上にパウダーシュガーがトッピングされていたり、トプフェン(クワルク)ソースがかけられていたりetc, etc......と、作り手によって豊かなバリエーションが見られます。

アンズの甘酸っぱさにフォーカスしているため、甘すぎないのも特徴で、ふんわりとした生地の食感も相まって、思った以上に食が進みます。

知られざるオーストリアの郷土料理として、おすすめのマリレンクネーデル。

新型コロナウイルス騒動が落ち着いて、ウィーンにいらした際にはぜひご賞味を!

筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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