ウィーンでも新たに1名の新型コロナウイルス感染確定。【オーストリア新型コロナウイルス関連情報】

公開日 : 2020年02月28日
最終更新 :

昨年末からインフルエンザが流行っているオーストリアですが、チロル州のイタリア人2名に引き続き、昨日2月27日木曜日、ウィーン市内でも1名の感染が確認されました。以下、在オーストリア日本国大使館からの情報をご参照ください。

新型コロナウイルス関連情報(2月27日現​在)

1. 今月27日(木), ハッカー・ウィーン州(市)社会・保健・スポーツ担当参事は記者会見を開き,ウィーン市で72歳の男性が新型コロナウィルスに感染したことが確認された旨発表しました。ウィーン市内で新型コロナウィルス感染が確認されたのは初めてです。

墺連邦保健省によれば,これでオーストリアにおける確定症例は3名となります。

2. また,オーストリア外務省は26日,イラン・コム市に対して,新型コロナウィルス蔓延を理由に「渡航中止・避難」を求める危険レベル5を発出しました。

なお,日本に対しては新型コロナウイルスを理由とする渡航情報は発出されておらず,また,日本からオーストリアへの渡航者に対する入国制限は課せられておりません。

3. 新型コロナウイルスは風邪と同様にせきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので,手洗い,人混みを避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。

ただし,当国では覆面禁止法によりマスクの着用が禁止されており,新型コロナウイルス感染予防のためのマスク着用について新聞社から見解を問われた当国内務省は,健康上の理由によりマスクを着用する場合には原則として医師の診断書が必要である旨回答しておりますので,ご注意ください。

4. また,オーストリア国内では昨年12月以降季節性インフルエンザ及び類似の風邪が流行しており,国全体で約20万人以上が感染しています。新型コロナウイルスだけでなく,インフルエンザの予防にも努めてください。

なお、2月25日(火)の大使館からの情報によると、オーストリア外務省は24日、イタリア政府が外出禁止措置をとったロンバルディア州とヴェネト州の各市町村及び韓国の大邱(テグ)広域市及び慶尚北道に対しても,新型コロナウィルス蔓延を理由に「渡航中止・避難」を求める危険レベル5を発出しました。

日本でも学校が計画閉鎖される等の対策が取られていますが、皆様しっかりと予防に努め、渡欧の際はお気を付け下さい。

筆者

オーストリア特派員

雅碧 Léontine

大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。

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