4月のウィーン!サマータイムに入ったけれど......
オーストリアは2020年3月29日からサマータイムに入り、日本とは7時間差の夏時間になりました。昨日は雪もちらつきましたが、日に日に暖かくなってきているウィーン。けれど町なかは相変わらずのゴーストタウン状態。
4月に入り、感染者が1万人を超えたオーストリアでは、政府から新型コロナウイルス対策において新たに追加の措置が発表されました。
オーストリアには覆面禁止法があり、例外を除いては基本的にマスクの着用は禁止されているため、町なかに見るマスク姿の人は稀でした。そんなオーストリアでもやっと、今月からスーパーマーケットに入店する際にマスクの着用が義務づけられることに。
少し風邪気味のときや花粉の時期にはもちろん、そうでなくても普段からマスクを着用することが当たり前の日本社会では考えられないですが、ここオーストリアでもやっと義務づけられたことから、事態の深刻さがうかがえます。
4月のウィーンも相変わらずこんな状態。目抜き通り、ケルントナー通りの午前中の様子。普段は納入業者のトラックや出勤する人たち、そして観光客でにぎわう通りですが、そのにぎわいをもう数週間も見ていません。
人通りのほとんどないシュテファン寺院広場。
その周辺のお店もずっと休業中で閑散としています。
スーパーマーケットのほかにも、パンが主食のオーストリア人にとって欠かせない店であるベーカリーは引き続きオープンしているため、今日はParémiに行ってきました。オープンしているものの、営業時間は縮小され、販売しているパンの種類も普段より少なめ。入口には間隔を空けて何人か並んでいます。なぜかというと、これも政府による新型コロナウィルス対策措置法のひとつで、人との間は最低1mの距離を置くことになっているから。
入口のボードには、「最大2名ずつの入店」、「床に示された待機位置に注意」、そして「支払いはコンタクトレスのカード」との注意書きが貼られています。中の店員さんもガッチリとしたマスクを着用の上接客。
まだ少し気温の低い午前中の時間帯ですが、陽の光が町なかに差し込み、ポカポカしていてとても心地いい散歩道。それにもかかわらずとにかく人がいないウィーンのゴーストタウン状態はまだまだ続きそうです。
こんなポカポカ日和には散歩する人やたむろする人たちで絶えないカールス教会の広場もこのとおり。
よく娘を遊ばせる公園も、ずっと封鎖されています。
オーストリアではまだ学校の再開の見通しも立っていません。春の訪れがうれしい反面、先行きがわからず不安な毎日ですが、この事態が早く終息することを願うばかりです。
筆者
オーストリア特派員
雅碧 Léontine
大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。
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