【速報】ウィーン銃撃事件から一夜明けた本日(11月3日)の様子

公開日 : 2020年11月04日
最終更新 :

皆様こんばんは。オーストリアの首都ウィーンから、銃撃テロから一夜明けた2020年11月3日の市内の様子をお伝えします。

ISの信奉者とされる容疑者によるウィーン中心部の銃撃テロから一夜明けた3日のウィーンは、これまでにないほど閑散とした町と化しました。現場となったウィーンのシンボル、シュテファン寺院周辺は閉鎖され、お店は休業、そして学校は休校に。職業柄やむを得ない場合などを除き、自宅待機するようにとの政府の呼びかけに応じ、多くの人々が自宅で過ごした1日となりました。

いつもは人と車の通りが多い自宅前の道路はこのとおり。

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再ロックダウン前日の11月2日のウィーン市内は、いつ再開されるかわからない飲食店の休業を前に、最後に外食を楽しむ人々でにぎわいました。この日は11月にしては異例の暖かさとなり、日中は20℃近くに。レストランやカフェのテラス席を利用する人も多く、私たちも午前中に外食に出かけました。これはそのときのテラス席の様子です。

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日が沈んだあとのディナータイムもたくさんの人でにぎわう繁華街。そんなタイミングを狙ったとも見られている今回のテロは、多くの人がその様子を映像に収め、銃撃戦の恐ろしさを伝える映像は国内外に衝撃を与えました。現場近くで食事をしていた友人は、実際に銃声や叫び声を耳にしてパニックに陥ったと話していました。私自身も銃撃戦の様子を動画で見て、とても大きなショックを受けました。

在オーストリア日本大使館からは、日本人の犠牲者はいない旨が伝えられましたが、一般の方4人の貴重な命が奪われた今回の事件。そして現在も重体を含む怪我人20人以上が病院で手当を受けている状況です。

本日は休校となった学校は11月4日には再開され、飲食店や娯楽施設を除くお店の営業も再開されますが、たくさんの人々が不安を抱くオーストリア国内。公共の建物では11月5日まで弔旗を掲げ、哀悼の意を表します。亡くなられた方々、そして御遺族の皆様方に心から哀悼を捧げます。

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筆者

オーストリア特派員

雅碧 Léontine

大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。

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