ラム酒をつくる「おっちゃん」たち

公開日 : 2011年03月08日
最終更新 :
ラオディのラム酒4本.jpg

ビエンチャンに出没する中年の日本人男性5人組がラム酒を造っている、という噂を聞きつけ、それは怪しい、確認に行こう、ということになりました。

ラム酒はサトウキビから造られるお酒です。ジャマイカあたりの中米が本場で、アルコール度が40度を超える蒸留酒ですが、そのラム酒の極上品をラオスでお味わうことになりました。

栓を開けたとたんにふくよかな香りが部屋中に漂います。一口飲んだらそののど越しの良さに夢心地になります。オンザロックよし、スダチやレモンをひとタラシ入れてもよし、お湯割りもいけました。ラム酒も高級品は実にうまい!

ラオディの入り口.jpg

その名もLAODI(ラオディLao Agro-Organic Distillery Inc)の醸造所は幹線道路である13号線沿いにあります。ビエンチャンの南バスターミナルからバスやトゥクトゥクが頻繁に出ています。料金は10000~15000キープです。

およそ40~50分ほどで、左に赤い看板が見えたら降ろしてもらってください。

ラオディのサトウキビ畑.jpg

醸造所の奥は広大なサトウキビ畑です。右が苗、左が人の背丈より高く成長し収穫を待つサトウキビです。草取りは人海戦術の手作業で行っているそうです。除草剤などの農薬を使わないサトウキビを自家栽培しています。数年使った畑は1年休ませるサイクルです。

収穫後はその場で搾り機にかけるのだそうで、乾季(10月~5月)が繁忙期だそうです。

ラオディの作業員たち.jpg

まったく酒作りなど縁のなかった5人は、日本の醸造会社で研修ながらサトウキビ畑の確保、村びとへの協力依頼、醸造許可の取り付けなどに奔走し、苦節5年、ようやく仕込んでおいた原酒が熟成し、昨年から出荷が可能になりました。写真は壁に貼られた村びとたちとのショットです。

ラオディ醸造タンク.jpg

世界の90%以上がサトウキビから砂糖を採ったのちの搾りかす(廃糖蜜)で造るインダストリアル・ラムなのに対し、ここで造られるラムはアグリコール・ラムと呼ばれる本来のラム酒だそうです。

日帰り見学に行って、試飲させてもらいました。そのふくよかな香り、のど越しの良さに、私たちは満点をつけたのでした。

このラオディの高級ラム酒は量産していません。ごく少しだけ、ビエンチャンの空港やビエンチャン市内で販売されています。ラオス旅行のお土産に、日本人が精魂こめて造ったこのラオディの最高級ラム酒をお薦めします。

詳しくはウェブサイトhttp://www.laodi.jp/をご覧ください。

見学や試飲を希望する方は、あらかじめ電話かメールで予約してから行ってください。

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