雨季7月のコンロー洞窟探検隊

公開日 : 2011年07月22日
最終更新 :
コンロー洞窟のボート.jpg

コンロー洞窟はビエンチャンから車でおよそ5時間、切り立った岩山をヒンブン川が貫通する全長7キロに及ぶ大洞窟です。写真のような船外機付きの小舟で漆黒の闇をくぐって岩山の反対側へと突き抜けます。水深は50センチから1メートルで、浅瀬に差し掛かると舟底が川床を擦ってしまいます。ただし、ただし、それは乾季の話。

この写真は3月に撮ったものです。雨季はどうか・・・というのが今回のお話です。

コンロー洞窟の内部.jpg

ビエンチャ在住の友人Mさんが、雨季のど真ん中の7月16日に、私の体験談を参考に、日本人5人の探検ツアーを組んだのです。洞窟の途中にはこんな感動的な鍾乳洞があって、舟から降りて歩いてみて回わることができる、と事前に教えられて出かけた5人の興奮はいかばかりだったでしょう。

一行は朝7時半にビエンチャンを発ち、田植えの終わったばかりの、緑がひろがる13号線を一気に南下し、8号線からナヒン村を経由して、5時間後のお昼過ぎに目指すコンロー村に到着しました。

チャンタハウス外観.JPG

はやる気持ちを抑えて、まずは今夜の宿へ。Mさんたちがビエンチャンから予約を入れていたこの2階建ての二棟は最近オープンしたゲストハウス「チャンタ・ハウス」です。部屋数は30室足らずですが、コンロー洞窟からわずか1キロの近さのためか、欧米のバックパッカーにもすでに知れ渡っていて、なかなか盛況でした。

濁流のヒンブン川.jpg

さて、荷物を部屋に運び入れ、昼食も摂って、いよいよ洞窟探検です。

しかし、小雨をついて洞窟に辿り着いたところまではよかったのですが、そこで見た光景に一行は愕然とします。ヒンブン川は濁流が川幅いっぱいに溢れかえって、想像していたヒンブン川とは似ても似つかない無残な姿になっていました。

入口の管理人は「この状態では舟は出せない、3時ころまで待てば水位が下がるかもしれない」と言うではありませんか。居合わせた欧米系のツーリストもなすすべもなく佇むばかりでした。

温泉のバスタブ.jpg

一行は気持ちを切り替え、翌日行く予定にしていたラックサオの近くの温泉に出かけました。8号線をベトナム国境方面に向かいラックサオの街を抜けた10キロほど先に田んぼに囲まれた小川から湧出する温泉があるのです。急峻な岩山の絶景を楽しみながら2時間のドライブで温泉場に着きました。とはいっても長屋風の8室の浴室に一人一人入る形式です。高温で硫黄泉らしき湯船に浸り、この日の早朝からの疲労を取り除いた5人でした。

チャンタ・コンロー。ゲストハウス.jpg

夕方6時にチャンタ・ハウスに戻り、宿のレストランでラオス料理に舌鼓を打ちました。外国人向けの辛さを抑えた料理はなかなかな味です。アルコールもしっかり胃袋に運んで、探検を断念せざるを得なかった鬱憤を晴らしました。温泉の疲れとビア・ラオのおかげでご一行は9時にはベッドに倒れ込み、熟睡に落ちました。

コンロー村冠水した道.JPG

翌日、まだ小雨が降っています。運転手が、道路が冠水する恐れがあるから早く出発したい、としきりに言いました。一行は、道が通れなくなったらもう1泊すればいいじゃないか、などとのんきなことをいいながら、ゆっくり朝食を楽しんでいましたが、さて、車を出してみたら途中はこのとおり、田圃と道路の境が何処にあるのか分からないありさまで、運転手はそのたびに歩いて安全を確認しに行くことになりました。

雨季の旅は天気予報をよく調べてから出かけるべきだ、というのが帰ってきたMさんの私に対するアドバイスでした。

★チャンタ・ハウスのデータ

宿泊料金はオフ・シーズンということもあり1泊6万キープ。エアコンなしの部屋でも熱いシャワーが浴びられるし、トイレや寝室も清潔で、山の中にしてこの料金は不満なし。朝食はラオ・スタイルとウェスタンが選べ、ひとり2万キープでした。スタッフも素朴で家庭的なサービスを提供してくれた、と5人の評判は上々でした。

予約は以下で行えます。

Web : www.chanthahouse.com

E-mail : Chanthahouse@hotmail.com

TEL: 856-20-22100002

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