ラオス北端ポンサリー⑤プーファーの丘に登る
海抜1400メートルのポンサリーでは街から雲が湧き出ます。これを上空を飛ぶ鳥と同じ高さでながめられるのがプーファーの丘です。ラオス語のプーは山、ファーは空を意味します。
何とかは高いところに登りたがる、と申します。馬鹿で阿呆な私は水とお弁当の肉まんを持って、往復3時間のミニ登山をやってきました。
やっぱり見事な景色でした。
登る前は街の高台にある「プーファー・ホテル」に行って市街の眺望を楽しめばいいか、と安直に考えていました。事実、ご覧の通り、ホテルのひろい庭から市内が全部見渡せました。
しかし湧き立つ雲は見えません。
プーファー・ホテルの近くからプーファーの丘への階段が始まっています。階段を使って急坂を直登することも、緩やかに斜面を巻いている山道を登っていくこともできます。
登りをどちらにするか迷いましたが、階段を下るのは膝によくない、と判断して、登りに階段を、下りに山道をとることにしました。この判断は正しいと思いますが、登りの勾配はきつかったです。
階段は延々と続きます。途中50段に一度の割で踊り場がありました。一息入れてまた登ります。ちょうど中間地点あたりで、大きな公園に着きました。ここで入園料を払います。
説明看板には子どもいくら、おとないくら、などと書いてありましたが、その金額の模造紙幣が横に貼られていました。5千キープ(50円)とられました。
ようやく頂上付近にたどり着きました。数えたところ優に2000段は超えていました。
鉄の標識が建てられていて、丘の向う側にさらに1時間ほど行けば、少数民族の暮らす部落や焼酎づくりの村があると書いてあります。
遂に登頂成功。頂上には高さ20メートルほどの小ぶりの仏塔がありました。
4月のラオスの新年正月などには、たくさんの人々でこの仏塔の周囲は埋め尽くされるのだそうです。
高いところは気持ちがいいですね。遮るものがなく、遠くの山並みから湧き立つ雲を飽かず眺めながら、お弁当をほおばりました。
下りの道は緩やかで、良く整備された山道を、散歩でもするように鳥の声をききながら、ゆっくりと下りました。
時々、劇場の開演を告げるときに鳴らされるベルのような音がしました。
ラオスのセミの合奏だったようです。
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