パクセーで見つけた旧日本軍の銃剣
特に何かを期待していたわけではなかったのです。ぶらぶら小さな島を見て回ろうとしていたら、とある老人から「日本人ではないですか、見せたいものがある」と呼び止められ、その方のお宅へつれていかれました。
持ち出してきたのはかなり錆ついて刃先がかけている銃剣でした。
女性ガイドさんの通訳によると、この方の父上は1945年に進駐してきた日本軍に食料を調達してあげたそうで、子どもだった彼もその時代のことを覚えていました。祖父がこの銃剣を旧日本軍のものだときいて持ち帰ったそうです。
今は73歳になったこの方も1975年の革命以前には右派の軍人で、左派パテート・ラオ軍が勝利したので、彼は下野して故郷に戻り、農業で暮らしてきたそうです。いつか日本人がこの島に来たら見せようと、ずっとこの銃剣を大切に保存していたのでしょう。
「明治30年に三十年式歩兵銃が採用されるのに伴い、同時に採用されたのが当銃剣である。約840万振が製造され、銃剣生産史上、世界最多生産数といわれる。外観上の特徴は、日本刀を模した片刃の刀身である。列強諸国がスパイク状、両刃状の刀身を用いたのと比べて文化的差異が現れている。刀身には、左右に血抜き用の溝が彫られている」。そうです。まさにこれです。
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