スローボートでメコンを下る②

公開日 : 2012年03月13日
最終更新 :
霧の舞うパークベンの朝.jpg

フアイサイを出発したスローボートはパークベンで一晩明かしました。翌朝、朝霧の船着き場はもう9時だというのに暗かったです。

昨日、船上でビールを飲んで騒いでいた若い連中(オーストラリア人やロシア人)は、厳しい目つきの年配イギリス人にボートに乗るのを拒まれました。一瞬のにらみ合いの末、「誰が騒いだって?そりゃよくないな。静かに景色を楽しむべきだ」と若者たちがやり返して船の舳先へ逃げ込んで事なきを得ました。

テーブルのある座席.jpg

昨日と船は別でした。およそ90人乗りの舟でやや小ぶりでしたが、向かい合わせの座席の間にテーブルがありました。メンバーはほぼ昨日と同じ。何艘か舟が用意されていましたから、昨日の140人の乗船者の残りの50人は別の舟に乗ったのでしょう。

舟の中は昨日とは打って変わって、静かに本を読んだり、テーブルを挟んでトランプを楽しむ乗客の姿がありました。

旅のフランス人とインド人.jpg

2日目ともなるとあちこちで乗船者同士のおしゃべりが始まります。インド人とフランス人がラオスの仏教について議論していました。とても早口で熱のこもった内容のようでしたが、どちらの英語もかなり癖があって(私の英語はもっとひどいものですが)よく聞き取れませんでした。

パークウーケーブが見えた.jpg

やがてメコン川はルアンパバーンに近づいてきました。絶壁にくり抜かれた洞窟に仏像が立ち並ぶパーク・ウー洞窟が川下の右手に見えてきました。左手は写っていませんが、メコン川最大の支流ウー川がメコン川に合流しています。ルアンパバーンからの観光ツアーボートは夕方ということもあって1艘だけでしたが、きっと昼間はツアーボートでこの洞窟は賑わっていることでしょう。

ルアンパバーンの船着き場.jpg

2日間かけてゆっくり下ってきたメコンのスローボートのたびはいよいよ終わりました。ルアンパバーンの半島の船着き場にはプラカードを掲げたゲストハウスの客引きが10人ほど待っていました。しつこく勧誘する風もなく、値段交渉には受け身がちに返事をしていました。

さて、あすから2日間はルアンパバーンのお寺さん参りをしようと思います

※もっと詳しくスタートラオス「スローボートで行く大河メコンの旅(1)~(4)」に載っています。私もこれを参考にさせていただきました。ご覧ください。

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