新公開!巨大な洞窟水路

公開日 : 2013年09月12日
最終更新 :
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 国営ラオス航空の機内誌「ムアン・ラオ」(Muang Lao)に素晴らしい写真とともに新しいラオスの見どころが紹介されました。その名はタムナムロート・セバンファイ洞窟(Tham Nam Root -Xe Bang Fai Cave)。

 長さは11km、セ・バンファイ川が数億年の歳月をかけて岩山を貫いたこの洞窟水路が外国人の知るところとなったのは、実は百年以上前の1905年です。その後、フランス占領時代や戦乱で訪れる人もないまま眠っていました。

カムムアン県新洞窟ボート出発シーン.jpg

 フランス人ジョン・フォーレック率いる調査チームが結成されたのは90年後の1995年です。そのチームが予算を確保して本格調査を行ったのはそのまた10年後の2006年でしたが、この洞窟の雄姿がナショナル・グラフィックのウェブサイト上に掲載されるやいなや、世界に大反響を呼び起こしました。

 調査の結果、同じカムムアン県のタム・コンロー洞窟の長さ7.5kmを凌ぐものと分かり、2013年3月28日にヒン・ナム・ノ国立保護区の一部として国内外のマスコミに公開されました。

カムムアン県新洞窟鍾乳洞の並木シーン.jpg

 まるで樹木のような形状の鍾乳石が3kmにわたって続く、いわば「石柱の並木」も見られます。水路では大きさが25cmもある巨大なクモや闇に住む蛇類も見つかりました。今後は冒険好きなツーリストが世界各地から訪れるようになり、そのためのアクセスの整備、宿泊施設や探検ボートの拡充も進むでしょう。

タムナムロート・セバンファイ洞窟の観光情報

アクセス:カムムアン県の県都タケークから154km、ヒン・ナム・ノ国立保護区のなかにあります。12号線を東に向かい、プーカイハン山を越え、マハーサイ郡パーナム村までは車で入ります。乾季ならここからナンピン村へ2.8kmほどを船で辿ります。雨季にはパーナカン村まで車で行って、そこから船に乗ることになり、全行程は204kmになります。いずれにしても四輪駆動車を利用するのがベターです。

宿:タケークから片道およそ5時間かかりますから、最低1泊は必要となります。まだゲストハウス等はありません。手前の小さなマコーン族の村には20軒ほどの民家があり、そこにホームステイできるよう、県観光局が村人の指導を終えました。食事は地元のものを摂るか、各自で持参することになります。

探検旅行の手配:タケークからの車や宿、食事の手配、現地でのボートの事前手配などが必要です。入り口から1kmほどの深さまでの探検なら特別な装備は必要ありませんが、それ以上先へ深く進むにはいくつかの探検用装備を身に着ける必要もあります。これらの手配は、カムムアン県タケーク市と対岸タイ国ナコンパノム市の旅行会社が合弁で探検ツアーを用意して対応する予定です。詳しい情報はカムムアン県観光局で提供しています。乾季の到来を前にして、問い合わせが入り始めたようです。

(今回のブログはムアン・ラオ編集長の許可を得て、本誌の内容紹介をいたしました)

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