ビエンチャンの北に新しい県が誕生

公開日 : 2014年01月02日
最終更新 :
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国連に「後発開発途上国」とか「最貧国」と認定されているラオスですが、治安面で

は比較的安定した国です。とはいえ日本外務省の渡航情報で「渡航の是非を検討してく

ださい」と指定される地域が一カ所だけあります。

首都ビエンチャンの北方、険しい山をひとつ越えたサイソンブン地域がそれで、モン

族を中心にした山の民が、低地に強制移住された不満を背景に散発的な反政府武装闘争

を展開してきました。そのため1994年には「特別区」としてラオス軍の統治下に置か

れ、その12年後の2006年にはこの地域は二分されて隣接する県に編入されました。

人口も少なくインフラ整備も遅れ、最貧国のなかの最貧地域として取り残されてきた

この旧特別区も近年は人と物の出入りが増えてきたたようです。民族融和政策を掲げる

ラオス政府は今年1月1日にこの地域を再編成して新しい県に昇格させ、貧困撲滅に着手

しました。

これからは農業、漁業、その他さまざまな分野の支援が始まるようです。日

本政府もいずれ渡航自粛地域の指定をはずし、援助の手を差し伸べることでしょう。 

インフラの未整備がゆえに、みずみずしい自然がのこる新生サイソンブン県には国内

外からの観光投資も期待できます。首都に近いことを生かしたエコ・ツーリズムの拠点

として世界に紹介される日もやがて来るような予感がします。

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