ビエンチャンの北に新しい県が誕生
国連に「後発開発途上国」とか「最貧国」と認定されているラオスですが、治安面で
は比較的安定した国です。とはいえ日本外務省の渡航情報で「渡航の是非を検討してく
ださい」と指定される地域が一カ所だけあります。
首都ビエンチャンの北方、険しい山をひとつ越えたサイソンブン地域がそれで、モン
族を中心にした山の民が、低地に強制移住された不満を背景に散発的な反政府武装闘争
を展開してきました。そのため1994年には「特別区」としてラオス軍の統治下に置か
れ、その12年後の2006年にはこの地域は二分されて隣接する県に編入されました。
人口も少なくインフラ整備も遅れ、最貧国のなかの最貧地域として取り残されてきた
この旧特別区も近年は人と物の出入りが増えてきたたようです。民族融和政策を掲げる
ラオス政府は今年1月1日にこの地域を再編成して新しい県に昇格させ、貧困撲滅に着手
しました。
これからは農業、漁業、その他さまざまな分野の支援が始まるようです。日
本政府もいずれ渡航自粛地域の指定をはずし、援助の手を差し伸べることでしょう。
インフラの未整備がゆえに、みずみずしい自然がのこる新生サイソンブン県には国内
外からの観光投資も期待できます。首都に近いことを生かしたエコ・ツーリズムの拠点
として世界に紹介される日もやがて来るような予感がします。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。