由利のなれずし

公開日 : 2017年09月25日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

紀州和歌山名物のひとつに「なれ寿司」があります。

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なれ寿司は和歌山県の郷土料理です。

和歌山県中部の有田や日高地方の人々が、昔から秋祭りの行事食として作られたサバのなれ寿司が伝承されています。

和歌山県でも北部や中部はサバのなれ寿司ですが、南部はサンマ寿司の方が有名かもしれませんね。

なれ寿司とは、お酢を使わずに発酵させて作られるお寿司のことです。

なれを熟れ、馴れと漢字で書くと意味が伝わりやすいかな?

塩飯に塩サバをのせて、アセ(暖竹)の葉に巻き、桶に漬け込んで発酵させたものです。

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有田川町で巨峰狩りをし、道の駅の明恵ふるさと館で焼き鳥を買った後、今度は同町に建つ由利(ゆり)さんを訪れました。

和歌山市内のスーパーなどでも由利さんのなれ寿司は販売されているのですが、せっかくこちらの方まで来たので本場の美味しいなれ寿司を買って帰りました。

画像後ろの建物も由利さんですけれど、手前のフードストアーで買うことができます。

店内はなれ寿司専門店というよりは、昔の地元のスーパーといった感じで、日用品などの雑貨も販売されています。

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由利さんのなれ寿司です。1本417円。

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こちらは早寿司です。1本417円。

一般的に早寿司は、なれ寿司と同じようですが製法が全く違うものです。

同じサバ寿司なのだけれど、早寿司は発酵させたものではなくて、ご飯に酢を混ぜた酢飯です。

浸ける期間も数時間から一晩と期間も短いようです。

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きれいな緑色をしたアセの葉に巻かれています。

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こちらはなれ寿司です。

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比較してみると色の違いが分かり、どちらがどちらなのか一目瞭然です。

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早寿司です。

サバの切り身に生姜が乗っています。

中華そばのお店で食べる早寿司より大きく、甘さも控えめな感じがします。

なれ寿司のように発酵させていないので食べやすくて、以前食べた時より、酢、塩加減がまろやかで美味しかったので1本一気に食べてしまいました。

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なれ寿司です。

なれ寿司は臭いとよくいわれますが、発酵しているので独特の匂いはあります。

乳酸醗酵・・・匂いのきついチーズやヨーグルトをイメージしていただければ。

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なれ寿司と早寿司を比べてみると、

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すし飯の違いが分かりやすいですね。

なれ寿司の方がすし飯がネットリといった感じなので、匂いだけでなく食感も苦手な方がいられるようです。

けれど旨味があるのはなれ寿司の方だとツウの方は言われますので、好みが分かれるところですが、和歌山へお越しになられたら一度食べてみてくださいね。

案外クセになるかも!?

* 由利寿し *

・住所 和歌山県有田郡有田川町井口70

・電話番号 0737-52-2071

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