串柿の里 四郷

公開日 : 2017年11月14日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

前回の高野山の紅葉の記事にコメントをして下さった方、有難うございます!

下でお返事をさせていただいたのでご覧になってくださいね。

高野山の紅葉を楽しんだ後、日本一の串柿の産地として知られるかつらぎ町の四郷(しごう)地域へ串柿を見に行ってきました。

那智山シリーズも早くアップしたいのですが、今がシーズンの串柿を先に紹介させてくださいね!

かつらぎ町は和歌山県の北部に位置します。

四郷はかつらぎ町の北部で、大阪府との境に近い標高200~500mの地域にある、広口、滝、東谷、平の4つの地区の総称です。

最近は串柿を作る農家さんも減少したそうですが、四郷の串柿は江戸時代から始まったといわれ、400年以上の歴史と伝統を守り続けていられます。

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この時期は、軒先や柿屋と呼ばれる干場に吊るされている玉のれんのような串柿の光景が見られます。

見頃は11月上旬~中旬で、10月末ぐらいから徐々に干され、11月末ぐらいまで見ることができるようです。

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今回は東谷地区の「神野」という場所をメインに行ってきました。

四郷は道路幅が狭く自動車の対向が大変なところもあるので、大型バスが来るのは平地区あたりでしょうか。

平地区にはうどんやコーヒーなどいただけるお店や、地元の農産物などがちょこっと販売されています。

そこから歩いて平地区周辺を散策という感じですね。

駐車場はありません。

四郷地区へのバスは、コミュニティバスの利用になります。

JR笠田駅前から東谷地区まで行くようです。

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四郷の串柿は何度か見に来たことはあるのですが、神野は数年前に夫と1度来ただけです。

なので道をすっかり忘れたふたりは、大坂との境あたりの鬱蒼とした山の中を車で走ったりしました。

民家のある場所に出て、けっきょく地元の方に道を聞くことに・・・。

けれど、地元の方に場所を聞こうにも地名が分からず、

山といってもどこも山で目印になるようなものもなく、自分たちもどこの山にいるのかも分からず、

串柿は道沿いにもどこにでも干してあるし、

「お寺があった!」と言っても、どこの地区にもお寺があると言われ、

「三重の滝」でも「堀越癪観音」でもないと思っていたので聞かれても「違う」と答えると、

何か思い当たることがあったのか、

「グイン!となったとこ!」とジェスチャー付きで言われ、

「!!! そう!そこです!!!」

というやり取りをして、やっと場所が神谷だと分かりました。

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教えていただいた場所から柿畑の間を走り、違う山を登って無事神谷に着くことができました。

思い立って計画も無しに来たので反省です。

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駐車場が無いので、車は道沿いに駐車しました。(公衆トイレや店も無いです。)

さすがに団体さんはいませんでしたが、観光客は少し来ていました。

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こちらがその「グイン!」となってるやつです。(笑)

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四郷の柿はほとんどが渋柿です。

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地面には落ちた柿がこんなにいっぱい。

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つるし柿と串柿は同じものですが、串柿は縁起物で正月飾りに使われますよね。

串柿はまず皮をむき、むいた柿を2個、6個、2個の順に一串に10個ずつ刺します。

「夫婦にこにこ(2個2個)仲むつ(中に6個)まじく、ともに白髪(柿にふいた白い粉)の生えるまで」

と、串柿を見ると子供の頃学校で習ったことを思い出します。

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串に刺したものを10串ずつすだれのように繋いで干しています。

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むきたての物はオレンジ色で丸々していてきれいだけれど、日数が経った柿は萎んで串柿らしくなってきていました。

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四郷地区は、冬には乾燥した冷たい風が吹く風土条件、自然環境が串柿の製造に適しているそうで、良品質のものが生産され特産品となっています。

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秋の風物詩、四郷の串柿は本当にきれいで心が和みます。

コメントのお返事です。

>Makoa Jpさん

コメントを有難うございます!

なかなか紅葉のタイミングやお天気は難しいと思うので、ベストな紅葉が見られて良かったですね!

私も見たかった蛇腹道の紅葉が見られたので良かったですが、もう寒くて寒くて!

すぐ撤退しました。(笑)

また今度行かれる時、きれいな紅葉が見られると良いですね。^^

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