さらし首

公開日 : 2018年04月12日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

「さらし首」・・・なんとも恐ろしい言葉ですが、さらし首を和歌山で見られる場所があるのです。

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自然がいっぱいの串本町

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和歌山県の南部、串本町田子にやってきました。

すさみ町まで開通している高速道路を降りてからは、ひたすら海岸沿いを通る国道42号線を走ってきました。

この日はお天気も良く、きれいな海と海岸線を眺められたので気分も爽快でした。

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「猿がいる!!?」

国道を挟んだ山側には山や屋根の上に猿がたくさんいて歩き回っており、時折鳴き声も聞こえてきました。

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海では目の前で鳥の群れが飛んでいく光景が見られました。

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自然の宝庫だなと串本の魅力を感じました。

海岸に転がるさらし首!!?

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国道から下に海岸が広がります。

このあたりが「さらし首」のある場所です。

国道脇に説明板も設置されているので場所は分かりやすいと思います。

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海岸にひときわ大きな岩がポツンと見えるのが気になります。

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国道から海岸へ降りて岩のそばまで行ってみました。

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近づいて見るとよく分かるのですが、岩は転がっているのではなくて地面とつながっています。

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地面から顔を出しているように見えることから

「さらし首層」

と名付けられたそうです。

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さらし首という名前なので、昔ここで首を晒されたのかと思っていたのですが岩のことでした。

生首ではないのでご安心を!

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この岩が周囲の岩と比べて大きな岩なので、夫と大きさを比べてみました。

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田子の海岸の様子です。

画像の右側が国道になります。

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広大な海岸にはいくつもの大小の岩が地面から顔をだしています。

しかしさらし首層の名前もンパクトありすぎですが、地面に並んでいる岩のシルエットを本物の生首に見立てて見ると怖いですね。

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説明板によるとさらし首層の説はいくつかあり、その一つが海底土石流だそうです。

海底の斜面が崩れて、磯を多く含んだ土石流となって流れ下り、緩やかな海底斜面にたまったものだと考えれられています。

その後、陸地になり、波によって柔らかい部分が削られ、硬い部分が岩のように残ったという説だそうです。

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地面自体は比較的平坦なので歩きやすく、ここまで歩いて来られました。

潮がひいていたのもラッキーでしたね!

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知らないと見過ごしがちなさらし首ですが、国道からも見られる風景なので、ぜひ皆さんもこの前を通るときは見逃さないでくださいね。

<さらし首層>

・所在地 和歌山県東牟婁郡田子地区

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