和歌山城のお堀を遊覧船で巡ってみました!
和歌山城では内堀を木舟が運航しており、約20分のクルージングが楽しめます。
期間は12月上旬までで土・日・祝日の運航です。
木舟でお花見遊覧
桜も散り始めている和歌山城。
急に桜の見納めがしたい!と思い立ち、和歌山城へやってきました。
今年は3月21日~4月10までお花見遊覧が運航されており、この期間は毎日運航されています。
地元民なので少々舟に乗るのが恥ずかしかったのですが、桜の誘惑には勝てませんでした。
一度はこちらの遊覧船の体験をしておきたいなというのもあったのだけれど、散りゆく桜の風景も美しいだろうなという期待も膨らませて初の乗船です。
乗下船場所は一の橋から南へ約150メートルの特設桟橋です。
その手前に受付があり乗船料1000円を支払いました。
乗船場でライフジャケットを着用します。
タイミングよくすぐに舟が戻ってきたのでほとんど待つことなく乗ることができました。
が、まさかの貸し切り!
世界遺産の熊野古道参詣道(くまのこどうさんけいみち)には熊野川を舟で下るという川の参詣道があるのですが、この舟はその舟下りに使われている木造船です。
この木舟に乗り、船頭さんのガイドでお堀を遊覧します。
東堀から見る風景
私一人なので一番前に座らせていただきました。
嬉し恥ずかしです。
舟が出航して桟橋から離れていきます。
舟は進路を右へ。
前にスピーカーが設置されているのに気づいていなかった私は、前から船頭さんの声が聞こえてきてびっくり。
まずは乗船中に立ち上がらないようになどの注意事項の説明がありました。
舟は岡口門がある南方向へ進んでいきました。
普段道からしか見ることがないので、水上から見られる風景はすごく新鮮でした。
船頭さんからお堀の深さを質問されましたが、お堀の水深って深いところでも1.5メートルぐらいなのですって。
もっと深いと思っていたので意外でした。
お堀に浮かぶ鳥小屋がこんな間近に!
いつも堀の上の道から遠くに見えていただけなので、肉眼でこんなにはっきりと見るのは初めてでした。
中を見ると鳥小屋には鳥がいなくて残念でした。
石垣の上に白壁が続いています。
白壁には狭間(さま)があり12の穴が開いており、そこから銃などで城内から敵を攻撃しました。
先ほどの鳥小屋で鳥を飼っていたのは、お忍びで敵が侵入してくると鳥が騒ぎ敵が侵入してきたことが分かるためでもあるそうです。
ガイドさんの説明を聞いて、その当時からお堀に鳥小屋があったんだなと初めて知りました。
白壁の左に建つ門は岡口門(おかぐちもん)です。
かつては岡口門が大手(城の正面)でした。
現在は一の橋にある門が大手口門となっています。
現存する江戸時代の岡口門は戦火を免れており、白壁と共に重要文化財となっています。
続くお城の石垣と松の木を眺めながら北方向へ戻ります。
進行方向右側には裁判所の建物と税務署が入っている和歌山地方合同庁舎が建っているのが見えます。
乗下船場の特設桟橋を通り過ぎさらに北方向へ。
正面あたりが和歌山のビジネス街です。
舟は左へ折れて進んでいきます。
一の橋を通り抜け!
お城の正面入り口である大手口門と一の橋が見えてきました。
舟は橋の下をくぐります。
時折、お堀を舟が通っているのは見たことがあるので橋の下を通るのは知っていたけれど、実際に自分が橋の下を通るとなるとまた感じ方が違いますね!
橋の下を通過中。
こういうのも舟ならではなのでちょっと感動しました。
そして船頭さんは後ろで操縦しながらよくこの橋桁の間を通り抜けられるのだなと思います。
ここは船頭さんの腕の見せ所ですね!
橋を通り抜けて視界が広がります。
道行く人が手を振ってくれました。
私って人気者!?(笑)
突き進むと正面は石垣なので左へ。
水上から見る御橋廊下と紅葉渓庭園
正面に和歌山城と御橋廊下(おはしろうか)が見えてきました。
この御橋廊下は二の丸(左)と西の丸(右)を結ぶ廊下橋です。
藩主とお付きの者だけが通ることができた勾配のある珍しい廊下で、利用時間内であれば無料で中を通り抜けすることができますよ。
二の丸にはかつて多くの御殿が建っており、紀州藩の政治を執り行う場であり、藩主の生活の場でした。
御殿は使われ方により、表・中奥・大奥に分かれていて、大奥には藩主のみしか入れなかったようです。
お殿様はこの御橋廊下を渡って大奥へ通ったのですね。
今度は御橋廊下の下を通り抜けます。
御橋廊下の間から和歌山城を撮影してみました。
この角度から和歌山城を撮影できるのは遊覧船ならではですね!
正面に柳の木が立っている小島は柳島です。
枝に葉が芽吹いてきて緑がきれいでした。
もうしばらくすると下のつつじの花が咲いてきれいですよ。
御橋廊下をくぐると西の丸庭園です。
急に趣が変わり落ち着いた雰囲気になりました。
西の丸にあるこの内堀を池に見立てた庭園が西の丸庭園です。
西の丸は初代紀州藩主・徳川頼宜(とくがわよりのぶ)の隠居所であり、能や茶道、自然風雅を楽しむところでした。
西の丸庭園は通称「紅葉渓庭園(みみじだにていえん)」と呼ばれ、その名の通り昔から紅葉が素晴らしいところで、和歌山市の紅葉の名所となっています。
この堀に突き出して建っている釣殿風の建物は鳶魚閣(えんぎょかく)と呼ばれる建物です。
鳶魚閣の後ろの木々が新緑の頃もきれいですが、庭園中が紅葉に染まる頃も素晴らしいので、紅葉シーズンにも遊覧船に乗ってここから見てみたいなと思いました。
西の丸庭園まで来たらユーターンして戻りました。
再び御橋廊下の下を通ります。
思わず見上げてしまいます。
肝心のお花見遊覧ですが満開は過ぎていましたがお堀の上に桜が咲いていました。
満開の頃はもっときれいだったでしょうね!
和歌山城の桜ももう終わりですね。
行き帰りにカモに出会いました。
鳥小屋におらず、こんなところで泳いでいたのね。
和歌山城の石垣は建設当時のものだそうで、石垣に刻印を見ることができます。
下の方の石垣にいくつか色んな形の刻印を見ることができました。
こんな所にも刻印があるなんて今まで全く知りませんでした。
城内にも刻印のある石垣がたくさんありますが、お堀の石垣を見られるのは船頭さんの説明と遊覧船ならではですね!
桟橋に戻ってきました。
約20分のクルージングでしたが、水上から見る風景はアングルが違うだけでいつもと違う風景に見えとても楽しめました。
また暑からず寒からずでお天気も良く、遊覧船に乗っていても春風をうけて気持ちがよかったです。
詳しい説明につきましては、船頭さんが和歌山城の歴史や見どころなどを紹介してくださるのでそちらを参考にしてくださいね。
これからは過ごしやすい気候となり、GWなど休日にむけて遊覧船はぴったりの季節です。
桜は無理でも、遊覧船から見る和歌山城の緑や風景を楽しんでみてくださいね。
<遊覧船>
*遊覧船乗船場 和歌山城一の橋から南に約150メートルの特設桟橋
*所要時間 約20分
*定員 基本7名
*2018年の営業日
・お花見遊覧 3月21日~4月10日
・4月14日~6月24日、9月15日~12月9日の土・日・祝日(悪天候など中止することも有ります)
*乗船料金
・お花見遊覧期間 大人1000円(中学生以上)、子供500円(小学生)、乳幼児(未就学児)無料 ※2人目からは子供料金
・お花見遊覧期間外 大人700円 子供300円 (※年齢条件などはお花見遊覧期間と同じです)
*お問い合わせ先 (有)アルゴス 073-456-6606
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