何コレ!? 奇岩の「虫喰岩」

公開日 : 2018年09月12日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

古座川町では自然の力や魅力を感じることができます。

こんな不思議な奇岩の姿を見ることもできますよ。

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虫喰いされた岩!!?

互盟社から県道227号線を通って古座川上流に向かうように車で走り、虫喰岩を目指しました。

古座川町役場前で右折れし、県道227号線をしばらく走ります。

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すると左手に虫喰岩が見えてきました。

互盟社からは約6分で到着していました。

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この山肌の岩が虫喰岩(むしくいいわ)と呼ばれる岩で、国指定天然記念物です。

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幅約80m高さ約30mの岩壁なので正面からだと私のカメラにはおさまりきれません。

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岩壁には多くの洞窟や穴があいており、虫喰いされた跡のようになっていますが、実際は風雨の浸食によるものです。

見方によってはいくつかの顔があるようにも見えます。

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また、蜂の巣のようにも見えます。

穴の大きさは大小さまざまあるけれど、直径10cm程度、深さ4~5㎝の穴が多いそうです。

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見上げて撮影してみましたが、このスケールには驚かされます。

自然の力の凄さを感じ、そして風化で無くならないでほしいと思います。

実際、風化などにより岩が非常に脆くなっています。

何の前触れもなく岩が落ちてくるので、近づくときは頭上に気を付けてくださいね。

虫喰岩の祠

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虫喰岩の頂上下あたりに、祠があるのに気が付かれましたか?

初めて見た時は、どうしてあんな高い所に小屋があるの!!?なんのために作ったの?どうやって行くの?と不思議でなりませんでした。

以前は祠まで登れたそうですが今は登れる状態ではないそうです。

なので今は中を見ることができませんが、祠の広さは一畳半ほどで観音様が祀られていました。

平成22年1月9日に諸事情により下へ遷されたそうです。

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祠に行者が観音様を安置したのかどうかは分かりませんが、このような由来があります。

天保年間の大飢饉で、この地方の住民が飢饉と疫病に苦しむ窮状(きゅうじょう)を救うために、一人の行者が観音像を彫り、「五穀豊穣・無病息災」の願掛けをし、満願成就まで一枚歯の下駄で岩を登り降りして念じたと言われています。

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岩の下部左端にある小さなお堂が遷された場所です。

洞窟のような場所にお堂が建てられていて扉は閉まっていました。

が、私たちが虫喰岩周辺を行ったり来たりしている様子を見て、地元の方が親切に扉を開けて中を見せてくださいました。

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お堂の中には多数の仏像が安置されていてふたりとも手をあわしました。

素朴な像に心が和みます。

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また、穴の開いた小石をお供えして念ずれば、耳の病気が治るという言い伝えがあります。

堂内には小石が吊るされていました。

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お堂の周りの岩穴には、小石があったり、

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岩に紐を結んでいたりしている光景が見られるので、これも願掛けなのかな?なんて思っています。

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虫喰岩の向かいには「道の駅 虫喰岩」があるので、こちらもぜひ寄ってみてくださいね。

*これが若衆組の宿!? 大正モダンな「互盟社」 (こちら)

<虫喰岩>

*所在地 和歌山県東牟婁郡古座川町池野山

*見学自由

*JR古座駅より車で約10分

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