古座川のシンボル潜水橋と三山冠の風景

公開日 : 2018年10月02日
最終更新 :
筆者 : 麻巳子

古座川町小川地区にある滝の拝を見た後、先にお昼を食べに行ったのですが、ブログの方はこのまま古座川上流に向かって進んでいきます。

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古座川に架かる潜水橋

滝の拝から県道43号線を戻って今度は明神橋を渡らず、そのまま真っすぐと道なりに県道38号線を走りました。

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古座川本流に沿って上流へと車を走らせると、川に欄干の無いシンプルな橋が架かっているのが見えます。

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この橋が「潜水橋(せんすいきょう)」と呼ばれる橋で、別名沈下橋とも呼ばれます。

柵などが無く、川が増水すると橋は水面下に見えなくなるという、いわゆる川の中に潜ってしまう橋です。

それによって、流木などによる倒壊を避けられるようになっています。

高知県の四万十川の沈下橋は有名ですよね。

和歌山県内では富田川の沈下橋も知られています。

蘇った潜水橋

潜水橋は古座川のシンボル的な存在なのですが、

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(2006年9月撮影)

1961年に完成した潜水橋は、2006年の6月の大雨で橋脚10本が流されて一部倒壊などの被害を受けました。

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(2006年9月撮影)

安全のために撤去の計画があったのですが、

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町民から保存を求める声が相次ぎ、町は復旧を決定し2009年3月に完成しました。

潜水橋は、そんな地元の方々に愛されている橋なのです。

今回の台風では橋が無事で良かったのですが、この辺りは浸水し、水は引いていたものの道路から潜水橋へ行く細い道がぬかるんでいてとても歩ける状態ではありませんでした。

しかも周辺では復旧作業中で大変だったと思うので、この日に訪れたのがなんだか申し訳けないような気分でした。

潜水橋を渡ってみよう!

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道路から下って来た潜水橋の渡り口です。

潜水橋まで行けなかったので、画像は過去の画像で紹介させてくださいね。

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コンクリートでしっかりした橋なので吊り橋のように揺れる心配は無いのですが、歩けても柵が無いので心許無く、恐る恐る歩いた麻巳子です・・・。

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なんとか無事に渡りきりました。

その先へ行く予定は無かったので来た道を引き返すことにしました。

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自転車で渡って行かれた方もいられましたよ。

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橋の途中から眺めた古座川上流です。

心地よいせせらぎと水面がキラキラと輝いてきれい。

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古座川はカヌーが有名で、この橋の下をカヌーは通って行くそうです。

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橋の下に少し瀬があるのでカヌーは注意が必要なのだとか。

確かにここは浅い感じがするので、ここはどうやって通るのかしら?と思ってしまいました。

郷愁の原風景

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潜水橋から上流に向かって左手奥に見える山は「三山冠(さんざんかん)」と呼ばれる山です。

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三山冠には3つの頂があるので、ほんとうに「山」の字を連想してしまいました。

また土地の人はまるで中国のミニ桂林のようだと、三山冠と親しみを込めて呼んでいるのだとか。

山のふもとの集落は水田地帯で「潤野(うるうの)」と呼ばれています。

川が絶えず氾濫していたころには、この辺りの田畑はよく冠水していたので、潤野と呼ぶそうです。

今はダムができているので、余程の大雨でない限り潤野になることはないそうですよ。

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<潜水橋>

・所在地 和歌山県東牟婁郡古座川町明神148

・見学自由

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