【今月のお題:スタチュー/像】おのぼりさんの私♪「プロメテウスの像」がある、あの大きな街に行ってきた!

公開日 : 2015年12月28日

最終更新 : 2015年12月28日

筆者 : 舞林鳥　恵

　クリスマス前のニューヨークのマンハッタンといえば、マンハッタンの中心部ミッドタウンの5番街のショッピング情報やデパートのウィンドウの装飾のわくわくするような話題が連日各メディアで紹介されますが、ことに49&50丁目に建つサックスフィフスアヴェニューの外観に投影されるプロジェクション・マッピングの光と音楽のショー(ここをクリックすると、プラザの様子を映像でご覧になれます。)や、また、その界隈のロックフェラープラザのクリスマスツリーの点灯式は、地元のニューヨーカーはもとより世界中から注目を集めるイベントかもしれませんね。

　先日ニューヨークに向かっていた時、車内で偶然読んでいた記事の中でロックフェラーセンターの美術作品が10点紹介されており、皆様もきっとご存じの『プロメテウス像』と『アトラス像』についての記事も掲載されていたのですが、特に、この時期『プロメテウスの像』が見逃せない理由はと言えば...?　そうです、あの有名なスケートリンクザリンクアットロックフェラーセンター(The Rink at Rockefeller Center)がある場所だからですよね。

　いつもはワシントンDC周辺から現地の情報をお届けしているのですが、ちょうどニューヨークのマンハッタンの48&52丁目界隈を占める巨大なビジネス・コンプレックスに立ち寄ったので、今日は、そのときGEビルの前で撮って来た『プロメテウスの像』の画像をお届けします。

　高さ約5.5メートル(18フィート)、重さ8トンという巨大なこの黄金色の『プロメテウスの像』は、ミネソタ州出身の芸術家ポール・マンシップ(Paul Manship)により、1934年に製作されました。ギリシャ神話の男神「プロメテウス(Prometheus)」を模して、噴水を海、山を地球、ゾディアックの輪を天国と見立ててデザインされたそうです。右手に火を掲げ、あたかも眼下を往来する人々を見守っているかのようにも見えるこの像は、きっと1929年の株の暴落を受けて起きた世界恐慌後の再建と復興を目指すニューヨーカーやこの地を訪れた数多くの人々に、大きな力とエネルギーを与えたのでしょうね。

　実は、このスケートリンク、冬季以外はカフェとしてオープンになっている場所なのですが、私が訪れたのはクリスマス直前だったのでスケート場として使われていて、大勢のスケーターで賑わっていました。

　今の時期は、「とにかくこのクリスマスツリーを見るためだけにニューヨークに来ました。」というお客様もたくさん！今年のクリスマスツリー(ここをクリックすると映像がご覧になれます。)に使われたのは、ノルウェースプルースと呼ばれるトウヒの木で、高さ24メートル、直径14メートル。ニューヨークのハドソンバレーのご夫婦のお宅の庭からミッドタウンにあるこのプラザに運ばれ、ロックフェラーセンターに設置されたクリスマスツリーとしては過去最大の大きさを誇るそうです。