ペンシルベニア州ランカスター☆アーミッシュの町へ行ってみよう!~ 1.
アメリカ大陸を車で旅している間に、馬が引くバギーやワゴンに乗った人々を見かけたことがある、という方は意外と多いのではないでしょうか。
東部では、ワシントンDCから車で約2時間ほどの運転で到着するペンシルベニア州のランカスター郡で、特にガソリンやディーゼル仕様の車両と同じように、バギーやワゴンが普通に道路を走行している場面に出くわすことがありますが、何年も前に、夫の出身地のオハイオ州でも、バギーやワゴンに乗車している人々を見かけたことがありました。また、20年ほど前、義母とアーミッシュの方が経営しているレストランに食事に行き、チーズと蜂蜜を買って帰ったこともありました。
ペンシルべニア州のエリザベスタウンにあるエリザベスタウン・カレッジ のアーミッシュ研究室のアメリカ国内のアーミッシュの人口の推移の2015年度の調査によると、全米に在住のアーミッシュは300,000人、そのうちオハイオ州に69,255人、続いてペンシルベニア州に68,820人、インディアナ州に50,955人が住んでいると記録されています。
17世紀から18世紀頃にドイツ語圏からアメリカ合衆国に移住した、主にドイツ系移民の子孫で、電気や通信機器などを使用せず、今も牧畜や農耕による移住当時のライフスタイルの自給自足による暮らしを営んでいる人々が「アーミッシュ(Amish)」または「ペンシルベニア・ダッチ(Pennsylvania Dutch)」と呼ばれているようです。
東部では、ペンシルベニア州だけでなく、ワシントンDCに隣接するメリーランド州でも、大きな看板に商店の名称のほかに「ペンシルベニア・ダッチ」という但し書きをつけたり「ペンシルベニア・ダッチ」自体がお店の看板として使われている店舗を見かけることがあります。アーミッシュの人々の製品は、素材が良い、シンプルで飽きが来ないデザイン、丈夫で丁寧に作られているので長持ちする、などの点で、大変信頼されているのです。
友人の家を訪れる度に、彼女のダイニングルームに置いてあるアーミッシュの方が手掛けたというオーク製のダイニング・セットを見かけたり、アーミッシュの大工さんが建てた知人の家に立ち寄る度に、日本の宮大工とか伝統工芸を作り出す職人技を彷彿させる気迫や、奥に秘められたぬくもりのようなものを感じます。
それまでも、たまにバギーに乗った人々を見かけることはあったのですが、先日たまたまランカスターに行く機会があったので、ランカスターの案内所に立ち寄って、案内係の男性に「あまり時間がないのですが、アーミッシュの方々の生活を共有してくれる観光スポットはありますか。」と尋ねてみたところ、そこから15分程度の運転で着くアーミッシュ体験(The Amish Experience)というアトラクションと、隣接するAaron&Jessica's Buggy Ridesなどのおすすめのスポットを紹介してくださいました。
まずは、案内所前に展示されているバギーを見学。これは、メノナイトの人々によって作られたものだそうです。
アメリカの各州の入り口の案内所に立ち寄ると、あまりに多くのパンフレットがあり、どれを手に取ったら良いのか戸惑うことがありますので、大陸横断をする時などの時間制限がある場合には、案内所の係の方に「30分で行ける場所」とか「10ドル以下で楽しめるアトラクション」など条件を明確に告げると、目的や条件に合ったパンフレットや地図、クーポン券を提示しながら、とても親切に案内して下さいます。
この日は、案内所の方のおススメのバギーの乗車場へ。案内所からは15分程度の運転です。
そして、ワゴンの見学をさせていただきます。
ワゴンには16名位は乗車できるようです。ツアー用のワゴンやバギーは、走行方向に向かって右側の路肩を走行するので、ワゴンの後部には、一般車両を運転する運転手に追い越すよう、合図の表示が掲げられています。
ウェザー・ドット・コムの10日間の天気予報によると、今週末は晴れ。ワシントンDC近郊の各州へのご旅行を計画中の方は、ぜひ遠出してみませんか。ペンシルベニア州のランカスターを訪れるには絶好のお天気のようですよ。
次回は、隣接するザ・アーミッシュ・エクスペリエンス(『アーミッシュ体験』の意;The Amish Experience)に続きますので、どうぞお楽しみに!
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▪テーマ1【天気】
【データ】
住所:One Alpha Drive, Elizabethtown, PA 17022-2298
TEL:717‐361‐1000
住所: 501 Greenfield Rd, Lancaster, PA 17601
TEL:(800) 723-8824
住所:3121 Old Philadelphia Pike, Bird-In-Hand, PA 17505
EMail: P. O. Box 417, Bird-In-Hand, PA 17505
*この記事のために掲載した画像は観光のためのアトラクションに関連したものであり、個人の車両として使われているバギーやワゴンではありませんので、どうぞご了承ください。
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筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
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