「チップって一体なに?」 ~ これだけは覚えておきたいアメリカのマナー 

公開日 : 2016年08月30日
最終更新 :

 アメリカ旅行の際に、ファーストフード店、喫茶店やお寿司屋さんのカウンターや屋台などで「TIP(チップ)」と書かれた透明の容器を見かけたことはありませんか。

 先日も屋台で見かけたのですが、それはチップという心付け用の入れ物です。カウンターの上に容器が置いてある場合、注文した食べ物の合計金額とは別に、現金をチップとしてその容器の中に入れれば良いのです。

 また、レシートに書かれた料金にチップ(TIP)と記載されていれば、お店のサービスに適うと判断した額を足して、合計金額を記入してからレジ係に渡します。屋台の場合、サンドイッチと飲み物とチップスの合計が10ドルの場合、1~2ドル程度を足して合計金額を記入すれば良いのです。

 ビュッフェ形式や食べ放題のカジュアルな飲食店などの自分で料理を取り分けに行くようなスタイルの場所では10%程度で良いと聞いたことがありますが、一般的に、レストランの食事の際のチップが10%だとあまり満足していないと受け取られることもあるようです。ほぼ満足した場合は15%、とても素晴らしいサービスを受けた場合は20%というのが妥当なようですが、実際のところ食べる方の懐具合にもよりますよね。(笑)

 アメリカ旅行が初めてで慣れていないと、チップのことなどすっかり忘れて「おいしかった~。」と大満足しながらお店を出ることもあると思いますが、実は、チップを置かずにお店を出るということは、そこのサービスに全然満足しなかったということを意味するのです。にこにことサービスしていたサーバーの方も「あんなにうれしそうに『サンキュー』を連発しながら食べていたのに、どうしてチップを置いて行ってくれなかったんだろう。。。」と、がっくり肩を落とす、ということになりかねません。

 少し値の張るようなレストランに入ると、「6~8名以上のグループのお客様の請求書にはサービス料として予め18%の〝gratuity(心付け、チップ)"を含ませていただいています」などと但し書きのついたメニューを渡されることがありますので、その場合は支払いの際に含まなくても良いわけです。

 ホテルでは(または、美術館や博物館のイベントやパーティ会場などで)、コートルームでコートを預かる際にも一着につき1ドル。ホテルの宿泊の際は、部屋に荷物を運んでもらった(荷物の数にもよりますが)とかルームサービスを受けた場合も1ドル(かそれ以上)、ベッドメイキングをしてくれた係の方にも一泊につき2~5ドル程度渡します(外出時は枕の下に置いておくと良いでしょう)。

 また、ホテルのコンシェルジュにツアー先のコーディネートやイベント等のチケット購入等の手配や何らかの依頼をした場合も、5ドル程度は準備します。

 チップは、観光バスの運転手、ツアーガイド、タクシーやシャトルサービスを利用した場合にもサービスに応じて渡します。ショッピングモールやレストランのバレーパーキングを利用する場合、トランクから荷物を出し入れしてもらう場合もチップを渡します。

 また、美容院、エステティックサロンでも発生しますし、格式高いホテルの化粧室で発生することもあります。

 以前は食料品店でレジで食料を詰めてくれる店員さんやDIYのお店で重い袋を車まで運搬してくれる店員さんにも渡したものですが、最近は断られることが多いので、お店によって何か規定があるのかもしれません。

 こうしてみると、アメリカの日常生活はチップを渡す場面でいっぱい!お金を遣うのがいやになってしまいそうですね。でも、日本にはないこの習慣、ややこしいかもしれませんが覚えておくと良いアメリカ生活の習慣なんですよ。いざという時スマートに渡すことが出来るよう、1ドル札数枚と5ドル札を、ぜひポケットに忍ばせておいてくださいね。♪

■テーマ1【チップ】

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筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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