我が家のサンクスギビング・デーの食卓にのったバターのお話

公開日 : 2019年11月29日
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11月最後の木曜日の食事を終えた昨日の晩、しみじみと今年一年を振り返っていました。

今年最も思い出に残ったことのひとつに、アーミッシュ・マーケットでのショッピングの際のアーミッシュの人々とのほのぼのとした交流が挙げられるでしょうか。

11月28日のサンクスギビング・デー直前の土曜日のことでした。16時の閉店間際のぎりぎりの時間に七面鳥に詰めるにんじん、たまねぎ、セロリとマッシュポテト用のじゃがいもを調達するついでに、いつも立ち寄っているデリに駆け込みました。「今朝来た時サンドイッチ用のペッパージャック(モントレーチーズに香辛料を混ぜて作ったピリ辛チーズ)だけ買い忘れたので戻ってきました!」と言って、ついでにそこにある(袋詰めしてあった)ビーフスティックもいただきますね。」と袋詰めにしてあったビーフスティックを指さすと、お勘定を済ませてくれた店のオーナーがにっこり笑って、「ハッピー・サンクスギビング! このバターをあげるよ。」と言って、ちっちゃな箱入りのバターを袋に入れてくれました。アーミッシュの製品ではなくケリー社製のバターだったのですが、七面鳥をかたどったとてもお茶目なバターです。

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いつかハニーハムを買いに閉店間際に駆け込んだのに、肝心のハニーハムが売り切れてしまっていたのを悔しがっていた私に声をかけてくれたお店のオーナーの方とはデリに行く度に少しずつ言葉を交わすようになりました。一度、6種類のチーズとバター2種類、クラッカー用ディップふたつをカウンターに載せながら「こんなに買ってしまうのは、家族がお店のチーズが大好きだからなんです。ランチミート、ローストビーフやビーフジャーキーなども大好きですよ。」と苦笑すると、「うちにも息子が6人いるけど、退屈な時間は全くないよ(never a dull moment)。」という応えが返ってきたことがありました。このデリでは男の子たちもよく接客をしているのですが、もしかすると店主の方の息子さんたちなのでしょうか。よくお店に出入りしているあの男の子たちも腕白なのかなという思いが頭をよぎり、思わず吹き出してしまったことがありました。その日は、男の子6人の毎食分の量ってどれ位なんだろうと思いながら帰途に着いたのですが、昨日のサンクスギビングの食卓は一体どんな感じだったのでしょうか。

私の家のサンクスギビング・デーは、ターキーやグレービー、スタッフィング、グリーンビーンズ、クランベリーソース、とうもろこし、長男が作ったマッシュポテト、アップルパイと、素朴でオールドファッションな食事で祝いましたが、海外に滞在中の娘がいない我が家も、実は私以外は男子ばかり。。。次男が私のために取り分けてくれた、がっつりと大盛りのお皿の横では、アーミッシュ・マーケットのおじさんからのちっちゃな贈り物のターキー型のバターが、シンプルな食卓に色どりを添えてくれました。

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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