ニューヨーク州 新型コロナウイルスの対応に関しまして

公開日 : 2020年03月04日
最終更新 :

2020年3月4日、在ニューヨーク日本国総領事館より「新型コロナウィルス感染者の確認について(3月4日現在」という表題のメールを受信いたしました。メール内容によりますと、「1 クオモ・ニューヨーク州知事は3月4日付の声明において,新型コロナウィルスの感染者を新たに9名確認したと発表しました。2 在留邦人の皆様におかれては引き続き関連情報に注意して予防に努めてください。(引用)」とのことです。記載内容には、州・市の対応、州・市の具体的対応、州・市以外の対応が含まれています。州・市の対応によりますと、(市)保健局から「COVID-19 について知っておくべきこと」というファクトシート(https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/novel-coronavirus-wuhan-factsheet-jp.pdf)が配布されているとのことです。

ブロンクス地区リバーデール、ウェストチェスター郡で一部閉鎖されている学校もあるようですので、下記内容をご一読いただき、アメリカ旅行をご計画中の家族や知り合いの方がおられましたら、この情報を共有してくださいますようどうぞよろしくお願いいたします。

(以下、在ニューヨーク日本国総領事館のメールより、全文を引用させていただきます。) 

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1 クオモ・ニューヨーク州知事は3月4日付の声明において,新型コロナウィルスの感染者を新たに9名確認したと発表しました。

2 在留邦人の皆様におかれては引き続き関連情報に注意して予防に努めてください。

1 3月4日午前,クオモ・ニューヨーク州知事はニューヨーク州ウエストチェスター郡において新型コロナウィルスの感染者4名を確認した旨を発表しました(当館管轄内における6例目)。同日午後,同知事は同郡において更に感染者5名を確認した旨を発表しました(当館管轄内における11例目)。

内訳は以下のとおりです。

【NY州の感染者:11名(うち,邦人感染者0名)】

(1)NYC:マンハッタン在住のイラン帰りの39歳のソーシャルワーカー(女性):自宅静養中

(2)NYC外:

ア ニューロッシェル在住の50歳の男性弁護士:重体。NY市内のNew York-Presbyterian/Columbiaで治療中。(Lewis & Garbuz (60 E 42nd St #4700)に勤務し,毎日メトロノースで通勤。1月,2月にマイアミとイスラエルに渡航歴あり。)2月28日(金)にブロンクスビルのNew York-Presbyterian Lawrence Hospitalに入院したが,感染確認後,市内ワシントンハイツのNew York-Presbyterian/Columbiaに転送された。

イ アの妻。自宅で隔離療養中。

ウ アの息子(大学生)。自宅で隔離療養中。

エ アの娘(14歳。高校生)。自宅で隔離療養中。

オ アをウェストチェスター郡ブロンクスビル市内の病院に搬送した運転手(その後アは市内の病院に転送)

カ アの友人及びその家族5名。自宅で隔離療養中。

また,報道によれば,感染者と接触した可能性のある人については,当局において特定の上自宅待機等の措置をとっています。

2 CDCはホームページ上で新型コロナウィルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には311に電話してください)。

また,CDCは予防措置として以下を挙げています。

○石けんを使用した20秒以上の手洗い(水が利用できない場合はアルコール除菌液でも可)

○洗っていない手で目,鼻,口を触らない

○症状のある人との至近距離での接触を避ける

○症状があるときは外出しない

○咳やくしゃみをする際はティッシュで口鼻を覆い,ティッシュはゴミ箱に捨てる

○多くの人が触った物をこまめに拭く,又は消毒する

3 州・市の対応

(1)指針

・(共通)基本的には,CDC(Center for Disease Control and Prevention)の指針に沿った形で対応。

・(州)感染拡大地域に旅行をした場合,ただちにメディカルケアに連絡して他者との接触を避け,手洗い,うがいを行う。

・(市)保健局から,ファクトシート(https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/novel-coronavirus-wuhan-factsheet-jp.pdf)を配布。内容は,インフルエンザ予防接種,手洗い・うがいの励行,体調が悪い場合は自宅待機。

(2)州・市の具体的対応

・(州)NY州立大学及び市立大学の,中国,イタリア,韓国,イラン,日本でセメスター留学している学生をチャーター機で帰国させる方針。学生らをスチュワート国際空港(スチュワート空軍基地に隣接)で下ろし,14日間隔離し検査等を行う予定。(4日)

・(市)市教育局は,学校の中国,日本,イタリア等への旅行を中止することを検討中。NY市は現時点で公立学校を休校にする計画はない。(4日)

・(州)MTAは,車両及び駅の除菌作業を実施(数日に1度)。(3日)

4 州・市以外の対応

 ニューロッシェルの弁護士が感染した関係で,同人の長男が通っている以下の学校が予防措置として閉鎖。

・Salanter Akiba Riverdale (SAR) Academy (ブロンクス地区リバーデール)(感染した弁護士の娘の高校)

・SAR High School(ブロンクス地区リバーデール):3月10日まで閉鎖

・Westchester Day School(ウェストチェスター郡ママロネック市)

・Westchester Torah Academy (ウェストチェスター郡ホワイトプレインズ市)

なお,感染が確認された弁護士の息子は,ワシントンハイツのYeshiva UniversityのWilf Campusに通学していたが,大学は,本日(3月4日)休校としたが,寮は閉鎖していない。

5 在留邦人の皆様におかれては引き続き関連情報に注意して予防に努めてください。また,各州等において新型コロナウィルスの予防策やホットライン等を掲載しているホームページは以下のとおりです。

 ホットライン:1-888-364-3065

・ニュージャージー州:https://www.nj.gov/health/cd/topics/ncov.shtml

 ホットライン:1-800-222-1222

 ホットライン:1-877-PA-HEALTH

 ホットライン:1-888-295-5156

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以上、2020年3月4日、在ニューヨーク日本国総領事館より受信したメールの引用でした。

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【在ニューヨーク日本国総領事館】

・住所:299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

・TEL: 212-371-8222

・FAX: 212-319-6357

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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