「すべてのご家庭のために」が合言葉 ~ アメリカ東部3月のスーパーマーケット事情 

公開日 : 2020年03月25日
最終更新 :

ここ2週間ほど食料品を買いに行くとき以外は敷地の外に出ることもなく、家の中で過ごすことが多くなりました。この地域にはまだ外出禁止令などは出ていませんが、私の仕事もアメリカに住んでいる多くの住民の皆さんと同じように、3月半ばごろから在宅勤務に切り替わったからです。

スーパーへ行くのも3日に一度程度なので、住んでいる町の様子を目にすることが少なくなった今日この頃。おととい、家から5キロほど離れたところにある一番近くの大手スーパーに行った時、店内に「周囲の人と6フィート(約1.8m)距離を置きながら(ソーシャル・ディスタンシング;social distancing)買い物をしてください」という内容のアナウンスがしきりに流れていたので、とても驚きました。買い物客の人数がよほど少なくなければ、同じ通路ですれ違う人と1.8mの距離を置きながら買い物をするなんてまず無理なのですが、心なしか店内のお客さんたちは、出来るだけ他の人から離れてカートを押しているように見えました。

数日ぶりの買い物なので買い忘れがないように、どの通路も回ってみました。トイレットペーパーやペーパータオルは相変わらず見当たりませんでしたが、肉類は少し増えていました。新鮮な野菜や果物、乳製品、魚介類やパンの品数も予想以上に充実していました。また、小さなお米の袋も棚に並べてありました。

デリのガラスケースの中のハムやチーズなどの塊の類は一つ残らずなくなっていましたが、全ての商品がパックに入れられ棚に並べてあります。セルフサービスのサラダ・バーは停止中で、オリーブ・バーのオリーブ類はすべて容器に詰められていました。

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需要が高い商品の棚には、「すべてのご家庭に提供させていただくため、特定の商品は一世帯2個限定にさせていただいております。」という表示の紙が貼ってありました。特定の商品の棚が空っぽでも、スーパーの店員さんたちが、地域の住人のために様々な手立てを打ってくれていると知っただけで一安心。お米も買わずに帰ってきました。

ちなみに、このスーパーでは最近、早朝の一時間を高齢の方や慢性疾患などでお悩みのお客様の買い物時間に充てるという素晴らしいサービスも始めたのだそうです。

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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