2020年4月12日はイースター・サンデー～大人も子供も楽しめるジェリー・ビーンズはいかが？

最近わが家では夫がオンラインでコーヒーをオーダーするようになっていたので、私がスーパーで買うことはめっきりなくなっていました。ところが、今朝夫が突然「デカフェコーヒーがなくなってしまっている」と言い出しました。オンラインで注文したはずのコーヒーが在庫切れで、3週間後（4月下旬）まで届かないというのです。オンラインでも購入できないならお店に置いてあるはずがないと思ったのですが、一応行ってみることにしました。

スーパーには、意外と多くの種類のコーヒーが置いてありました。

数日前にはひとつもなかったティッシュの箱も、何個か置いてありました。コーヒーだけを買いに行ったのですが、念のため牛乳やチーズもカートに入れてレジに並ぼうとすると、レジの脇に長い列ができていることに気づきました。お客さん同士が向かい合ってすれ違うことがないようにするために、このスーパーでは先週から建物にふたつあるドアのうちの片方が入口、もう片方は出口と決められています。床には一方通行を告知する黄色い矢印のテープが貼られ、店内のほぼすべてのスペースで6フィート（約1.8m）のソーシャル・ディスタンシング（ほかの人との社会的距離を保つこと）が守られていて、通路でほかのお客さんと顔を合わせることがなかったため、私は比較的ゆったりと幅がある最後のスペースに出るまでそれほど多くの買い物客がいたということに気がつかなかったのです。

列に並んで待っている間に、レジの脇のイースター用の袋詰めのお菓子類に目が留まりました。もう小さな子どもはいなくなったので、キャンディなどを買うことはめったになくなっていたのですが、そういえばわが家でも、子供たちがかなり大きくなるまでイースターにはマシュマロ菓子やジェリービーンズを買っていました。イースターとジェリービーンズの関係は、日本での節分に福豆、桃の節句に雛あられ、端午の節句に柏餅などを食べる習慣と少し似ているかもしれません。小さなジェリービーンズの袋をひとつ手に取って見ていると、娘が1歳のときに亡くなった義理の祖父のことを思い出しました。

家にこもりがちだった夫の祖父は、彼の故郷の両親の家の隣町に住んでいました。祖父の家を訪ねるたびに自分の鼻歌に合わせてリズムをとりながら踊りだす曾孫の娘をいたくかわいがってくれていました。踊りが終わるたびに、リクライニングチェアから体を起こしてかたわらのテーブルの透明なガラスの器に手を伸ばし、ふたを開けては、「ひとつだけ食べていいよ。ひとつずつだよ」といいながら、1粒ずつ娘に手渡してくれるのでした。褒められるたびに英語で"Thank you（サンキュー）"といいながら日本式に深くお辞儀をしてみせる曾孫が、自分の歌に合わせて踊ってみせるのを毎日楽しみにしてくれていたのです。祖父のかたわらのテーブルのガラスの容器は、午後の日差しを浴びていつもきらきらしていて、1ヵ月の間に器の中のジェリービーンズが減っていく様子はありませんでした。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、いつものライフ・スタイルを維持するのがたいへんななか、さまざまな工夫をされていることと思います。季節感を楽しむことができるような現況ではありませんが、もしいつか機会がありましたら、ご家族でジェリービーンズを召し上がってみませんか。おすすめはブランチ社のクラシック・ジェリー・バード・エッグと、ジェリーベリー社の30種類のフレーバーが楽しめるジェリービーンズです。