アメリカ東部6州、バージン諸島とプエルトリコの新型コロナウイルス関連情報(2020年5月2日)

公開日 : 2020年05月02日
最終更新 :

在ニューヨーク日本国総領事館から、5月2日付のお知らせが届きました。ようやく春らしい陽気の5月を迎えましたが、世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大し続ける厳しい状況のなか、特にニューヨーク州と隣接する各州では多くの人々がとても辛い思いをしておられる様子がよくわかります。ご病気にかかられた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

皆さま、体調など崩されませんよう、くれぐれもご自愛ください。

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以下、今日のお知らせの全文を引用掲載します。

***

【州政府等による措置等のポイント】

(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月2日)

- 昨5月1日の総入院者数は1万350人で19日連続減少し,1日の入院者数(3日間平均)も831人と3月24日以降初めて900人を下回った。また、同日の死者数は299人と2日連続で300人を下回った。

- 前回発表した7500人の抗体検査について、更に拡大し、全米最大の計1万5103人に検査を実施した。その結果、対象の12.3%(前回14.9%、前々回13.9%)が抗体を持っていることがわかった。変動はあるものの、前回の陽性率より減少したことは良い兆候である。また、NY市の内訳も判明したがブロンクスの陽性率(27.6%)が高い理由について検証を行う。

- 毎日900人前後の感染者が入院しているが、感染率を減少させるために、新しい感染がどこで発生したのかを発見し対処しなければならない。そのためには、新規入院患者の情報を集めることが重要である。ついては、州内の病院に対して入院者の人口動態(注)を把握するよう要請する。

(注)居住地、年齢、性別、人種、民族、搬送元(特に養護施設から搬送されたかどうか)、職業(エッセンシャルワーカーか否か)、通勤方法等

- これまで多くの代償を払っているのは立場の弱いコミュニティの住民であり、彼らを守るための行動が必要である。具体的には、700万枚の布マスクを、州内の養護施設・貧困層が多い地域・NY市公営住宅等において配布する。また、NY州は2500万ドルをNY全域のフードバンクに拠出するが、これだけでは十分ではなく慈善団体からの寄付が必要。協力してくれる方はNPOの責任者Fran Barrett(COVIDPhilanthropies@exec.ny.gov)に連絡してほしい。

- 公共交通機関で働く者の感染率は高く、日々業務に従事してくれていることに感謝するとともに、彼らにも抗体検査を実施している。また、最前線で働く者が安全して乗車できるよう、全ての地下鉄車両と駅構内の消毒を900人体制で毎日(午前1時~5時)実施する。

◎抗体検査の結果

本5月2日に発表されたNY州の抗体検査の暫定結果(今回計1万5103人、前回計7500人、前々回計3000人)は以下のとおりです。

(全体)

 陽性反応12.3%(前回14.9%、前々回13.9%)

(性別)

 女性(全体の52%):陽性反応11.5%(前回13.1%、前々回12%)

 男性(同48%):同13.1%(同16.9%, 同15.9%)

(NY市内訳)

 全体:陽性反応19.9%(前回24.7%、前々回21.2%)

 ブロンクス:27.6%

ブルックリン:19.2%

マンハッタン:17.3%

 クイーンズ:18.4%

 スタテン島:19.2%

(州北部地域別)

 Mohawk Valley:陽性反応2.7%(前回2.6%)

 North County:同1.2%(同1.2%)

 Capital District:同2.2%(同2.1%)

 Hudson Valley (含Westchester/Rockland):同3.0%(同2.4%)

 Central NY:同1.9%(同1.3%)

 Southern Tier:同2.4%(同2.4%)

 Finger Lakes:同2.6%(同2.7%)

 Western NY:同6%(同7.1%)

(人種別)

 アジア系(全体の8.8%):陽性反応11.1%(前回14.6%、前々回11.7%)

 黒人(同14.1%):同17.4%(同16.9%、同22.1%)

 ヒスパニック系(同17.7%):同25.4%、(同32.0%、同22.5%)

 マルチその他(同2.3%):同14.4%(同22.2%、同22.8%)

 白人(同57.1%):同7%、(同8.9%、同9.1%)

(年齢別)

 18-24(全体の11.7%):陽性反応10.9% (前回12.4%、前々回8.2%)

 25-34(同18.6%):同13.5%(同17.4%、同15.9%)

 35-44(同15.8%):同12.9%(同16.3%、同13.6%)

 45-54(同16.4%):同14.4%(同19.0%、同16.7%)

 55-64 (同16.8%):同11.9%(同14.8%、同14.9%)

 65-74(同11.6%):同10.4%(同9.9%、同11.9%)

 75歳以上(同9%):同9.5%(同9.6%、同13%)

◎(NY市)道路の市民への開放

昨日お伝えした道路(約7.2マイル)の市民への開放は、当初の5月4日(月)から前倒しされ、本5月2日より実施されております。開放されているのは以下の道路です。

- マンハッタン: Fort Tryon Park(公園内), Carl Schurz Park(付近), Lt. William Tighe Triangle(付近)and Highbridge Park(付近)

- ブルックリン: Callahan-Kelly Park(公園内), Williamsburg Oval(付近) and Prospect Park(付近)

- クイーンズ: Flushing Meadows(公園内), Forest Hill Park(公園内) and Court Square(付近)

- ブロンクス Grant Park(公園内)

- スタテン島: Silver Lake Park(公園内) and Stapleton Waterfront Park(付近)

◎ビジネス関連情報

・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。

 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html

【感染者数等に関する情報】

 5月2日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)

○ニューヨーク州:

感染者数  312,977名(308,314名),死者数 18,909名(18,610名)

・感染者数内訳(主なエリア)

 ニューヨーク市:

感染者数  172,354名(169,690名),死者数 12,895名(12,700名)

  NY市の内訳

   クイーンズ区:      53,039名( 52,274名)

   ブルックリン区:     46,275名( 45,519名)

   ブロンクス区:      38,450名( 37,785名)

   マンハッタン区:     22,496名( 22,175名)

   スタテン島区:      12,094名( 11,937名)

  ナッソー郡:

 36,519名( 36,161名),死者数   2,167名(2,140名)

 サフォーク郡:        

 34,478名( 34,037名),死者数   1,277名(1,252名)

 ウエストチェスター郡:    

 29,626名( 29,232名),死者数   1,183名(1,165名)

 ロックランド郡:       

 11,945名( 11,812名),死者数     376名(  371名)

○ニュージャージー州:

 感染者数  123,717名(121,190名),死者数7,742名(7,538名)

○ペンシルベニア州:

 感染者数  48,305名( 46,971名),死者数 2,418名(2,354名)

○デラウェア州:

 感染者数     5,038名(  4,918名),死者数 168名(  159名)

○ウエストバージニア州:

 感染者数 1,169名(  1,151名),死者数      48名(   47名)

○コネチカット州フェアフィールド郡

 感染者数  11,801名(11,612名),死者数 865名( 839名)

○プエルトリコ:

 感染者数     1,757名(  1,575名),死者数   95名(   94名)

○バージン諸島:

 感染者数        66名(     66名),死者数    4名(    4名)

【医療関係情報】

◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。

・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。

・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)

◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。

【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】

◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分-13時(査証申請受付は12時-13時)に短縮しています。なお,電話でのお問い合わせは月曜-金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。

詳細は以下リンク先をご参照ください。

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。

 御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)

▪   ▪   ▪

【在ニューヨーク日本国総領事館】

・住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

・TEL: 212-371-8222

・FAX: 212-319-6357

筆者

アメリカ・ワシントンDC特派員

舞林鳥 恵

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