【生命の尊さを考える】東部6州の新型コロナウイルス関連情報(2020年5月9日)
明日は「母の日」ですね。母の日を前に、もう何年も前に他界した私の母が、昔よく口にしていた「『世界平和』と『人類の健康づくり』のために祈りなさい」という言葉を懐かしく思い出しています。母は、孫たちにも「グッド・ハート(よい心)、ホット・ハート(母は、「あたたかな心」というニュアンスで使っていたと思います)、クリーン・ハート(清らかな心)、ビューティフル・ハート(美しい心)、ビッグ・ハート(「寛容な心」というニュアンス)というフレーズを暗唱させ、上手にいえるとハイ・ファイブをくれるのでした。毎回順番が違っていてもOKでした。母が考えついたこの「おまじない(?)」を初めて聞いた私の夫は、「深い意味が込められている感じがするね。ビッグ、クリーン、ホットを別の形容詞で言い換えてもいいかも。何がいいかなあ」とかいうコメントをしていましたが、英会話が苦手だった母が、こんなすてきな言葉の組み合わせを思いついて子供たちに語りかけ続けてくれたことが何よりうれしく、自分の子供たちのことだけではなく、世界中の人々の健康を慮り、生命の誕生の尊さや平和の大切さを諭し続けてくれた母には、今でもとても感謝しています。
さて、5月9日付の在ニューヨーク日本国総領事館からの「新型コロナウイルス関連情報」によると、「【子供への影響】州内の病院で、コロナウイルスに感染した子供(主に幼児から小学生)に川崎病やToxic Shock-like Syndromeに似た症状が発症した事例が73件報告されている。これらの症例では、コロナウイルス感染者の多くに見られる呼吸器系疾患の症状は見られず、代わりに血管の炎症を引き起こし、それが心臓に悪影響を与えている。(引用)」という記載があり、子供たちには違った形での症例が見られることなどが気がかりです。ニューヨーク州などでは全般的な症例のほうは減少しているようですが、それでも東部の数州だけ挙げてもまだ数えきれないほど多くの方々が治療を受けられていることがよくわかります。体調を崩されている方々にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
皆さまも、くれぐれも体調など崩されませんようご自愛の上、どうぞ安全な1日をお過ごしくださいね。
(以下、5月9日付の在ニューヨーク日本国総領事館からのお知らせを引用掲載します)
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【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月9日)
- 【傾向】昨5月8日の総入院者数は7776人と3月27日以来初めて8000人を下回り(26日連続減少)、一日の入院者数(直近3日間平均)も572人と3月20日以来初めて600人を下回った。また,同日の死者数は226人と9日連続で300人を下回った。
- 【子供への影響】州内の病院で、コロナウイルスに感染した子供(主に幼児から小学生)に川崎病やToxic Shock-like Syndromeに似た症状が発症した事例が73件報告されている。これらの症例では、コロナウイルス感染者の多くに見られる呼吸器系疾患の症状は見られず、代わりに血管の炎症を引き起こし、それが心臓に悪影響を与えている。この症状により州内で3名の子供が亡くなった。この病気は新しく発見されたもので、州保健局は、疾病予防管理センター(CDC)の要請を受け、この病気を特定して対応するための全米の基準の策定を支援する。また、州保険局は、NYゲノム・センター及びロックフェラー大学と連携して、この病気の遺伝的基盤解明のためのゲノム・RNA配列研究を実施する。
- 【抗体検査の結果】NY州は、感染率のベースラインを作るために、全米で最多となる1万5千人規模の無作為抽出による抗体検査を行なったが、それと並行して、医療関係者、警察官、消防士、救急隊員、交通機関従事者など最前線で働く労働者を保護するために抗体検査を実施してきた。今回、NY市地域の1300人超の交通機関従事者に実施した抗体検査の暫定結果が判明し、14.2%に陽性反応があった。これで、最前線で働く労働者全体の抗体検査の結果が判明したが、全ての職種においてNY市の平均よりも陽性率が低いことが判明したことは良いニュースである。
(注)本日発表された検査結果は以下のとおりです。
*交通機関従事者の陽性率
駅員:陽性率17%
バス運転手:同14%
車掌:同11%
*最前線で働く労働者の職種別陽性率
NY市全体:19.9%
交通機関従事者:14.2%
医療関係者:12.2%
市警察:10.5%
市の消防・救急隊員:17.1%
- 【ウィルス検査体制の拡大】新規入院患者が住んでいる21地域の内、20地域は黒人やヒスパニック系の住民がNY市の平均よりも多く住んでいる地域であった。同時に、これらの地域では低所得者が住んでいる割合も高く、マイノリティであり低所得である住民ほどより多く入院している。NY州は、これまでも救急団体「Ready Responders」と連携して、NY市の公共住宅居住者へのウイルス検査を含む医療サービスを提供したり、公共住宅に100万枚の布マスクと1万ガロン分の消毒ジェルを配布してきた。加えて、本5月9日、低所得のコミュニティ及び有色人種のコミュニティの検査へのアクセスを拡大するための新たなイニシアティブを立ち上げる。具体的には、Northwell Healthと連携し、主にマイノリティ・コミュニティの教
会を中心に24の検査センターを追加で設置する。この結果、州南部では、ドライブスルーの検査センター、予約を必要としない(walk-in)検査センター、NY市公営住宅の検査センターに加えて教会での検査センターが設置されることとなり、非常に多層的になっている。これら地域に住む住民は、症状がなくとも検査を受けることを勧める。
◎(NY州)検査箇所
・本日発表された新たに検査を受けられる場所は以下のとおりです。
- 5月12日の週に開設:11箇所
マンハッタン:Abyssinian Baptist Church
クイーンズ:Greater Allen A.M.E. Cathedral of New York, New Jerusalem Worship Center
ブルックリン:Bethany Baptist Church, Christian Cultural Center
ブロンクス:Abundant Life Tabernacle, Christian Church John 3:16, Trinity Baptist Church, Grace Baptist Church
スタテン島:Mt Sinai United Christian Church
ナッソー郡:First Baptist Cathedral of Westbury
- 5月19日の週に開設:13箇所
マンハッタン:Convent Avenue Baptist Church, Mount Neboh Baptist Church
クイーンズ:First Baptist Church of Corona, The Greater Springfield Community Church
ブルックリン:Basilica of Our Lady of Perpetual Help, Holy Cross, Mt. Ararat Baptist Church, St. Paul Community Baptist Church
ブロンクス:Fort Mott Baptist Church, Union Grove Baptist Church, Latino Pastoral Action Center
スタテン島:Central Family Life Center
ナッソー郡:Union Baptist Church
◎ビジネス関連情報
・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
【感染者数等に関する情報】
5月9日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:
感染者数 333,122名(330,407名),死者数 21,271名(21,045名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 183,289名(181,783名),死者数 14,011名(13,897名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 56,493名( 55,944名)
ブルックリン区: 49,461名( 48,998名)
ブロンクス区: 40,804名( 40,553名)
マンハッタン区: 23,881名( 23,730名)
スタテン島区: 12,650名( 12,578名)
ナッソー郡:
38,928名( 37,812名),死者数 2,388名(2,362名)
サフォーク郡:
36,461名( 36,223名),死者数 1,647名(1,616名)
ウエストチェスター郡:
31,087名( 30,905名),死者数 1,328名(1,316名)
ロックランド郡:
12,400名( 12,349名),死者数 410名( 404名)
○ニュージャージー州:
感染者数137,085名(135,454名),死者数9,116名(8,952名)
○ペンシルベニア州:
感染者数 55,316名( 54,238名),死者数3,688名(3,616名)
○デラウェア州:
感染者数 6,277名( 6,111名),死者数 221名( 213名)
○ウエストバージニア州:
感染者数 1,335名( 1,323名),死者数 53名( 52名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:
感染者数 13,030名(12,879名),死者数 1,017名(1,006名)
○プエルトリコ:
感染者数 2,156名( 2,156名),死者数 107名( 107名)
○バージン諸島:
感染者数 68名( 68名),死者数 4名 ( 4名)
*プエルトリコとバージン諸島については,本日の当局の数値更新がありませんでした。
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分-13時に短縮しています(査証(ビザ)の申請受付については12時-13時)。なお,電話でのお問い合わせは月曜-金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)
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【在ニューヨーク日本国総領事館】
・住所: 299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
・TEL: 212-371-8222
・FAX: 212-319-6357
・facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/
・twitter: https://twitter.com/JapanCons_NY
(画像: 私の家の屋根裏部屋の窓辺で発見した2個の鳩のたまごです。親鳥が2羽温めていたたまごからひなが孵り、鳥たちは、昨日の夕刻、夫に見守られながら庭の林の方へ向かって飛んでいったそうです。)
筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
【記載内容について】
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