10月はワイマールで玉ねぎ祭りが開催されます。

ワイマールの一番おおきなお祭り、玉ねぎ祭りが10月12日から14日までの三日間開催されます。玉ねぎ祭りはドイツ語ではZwiebelmarkt（ツヴィーベルマルクト）とよばれます。起源をたどると1653年から始まったこのお祭りは歴史も深く、現在ではワイマールを代表するお祭りになっています。毎年10月の週末に行われるこのお祭りはドイツ全土から36万人が訪れます。普段静かでゆったりしたワイマールですが、この三日間は町の様子が一変します。町の中心地はすべての道が人と出店で溢れ、歩くのも大変なほどです。少し中心から離れると地方からワイマールを訪れる観光バスが行き交い、駅も列車が到着するたびに人が溢れてきます。

今回は去年の写真を参考にしながら、玉ねぎ祭り紹介していきます。

このお祭り、たくさんの屋台のようなお店が出店されますが、一番の目玉は玉ねぎの飾りZwiebelrispenです。飾りは玉ねぎやにんにく、お花が編みこまれたもので壁につるすタイプが定番ですが、ドライフラワーを可愛くあしらったカチューシャや、玉ねぎを頭にした人形まで売られています。

買い物は刃物専門店や毛皮店、スパイス店、洋服店、帽子店など普段は購入できない物が数多く売られます。私は去年毛皮の部屋履きを購入しました。デザインも品質も良いので長く愛用できそうです。

人ごみにいるとおなかもすくし喉もかわきます。玉ねぎ祭りは10メートルに一店舗は食べ物のお店があるので困りません！ただ、種類が多いので目移りしてしまって選ぶのに時間がかかることも。エリアによって古代ドイツをイメージした場所があり、そこでは豚の丸焼きが食べれたり、騎士の衣装を身にまとった人に遭遇することもあります。

飲み物はもちろんビールが一番人気です。参考までにここは４００ミリで３,５ユーロです。イベントで飲むビールは格別ですが、飲み過ぎないようにしましょう。

これは普段絶対見かけない飲み物です。カクテル店。大きなグラスにフルーツやミルクが入っていて、注文するとここからすくって小さなグラスに入れてくれます。

このお祭り期間中はワイマール中に特設ステージが設けられ、音楽や劇やパフォーマンスが行われます。特に大きなイベントは土曜日に行われるマラソンです。街中を市民ランナーが疾走するのですが、たださえ混雑している道が通行規制されてしまいます。道路の向かい側に渡りたいのに何十分も選手の通過を待たなくてはいけない場合もあります。土曜日の昼間は避けれるのなら避けたほうが賢明かとおもいます。

ワイマール出身者がお勧めの玉ねぎ祭り訪問タイミングは初日のオープニング直後です。今年は１０月１２日の１２時です。MARKTPLATZ（マルクトプラッツ）でオープニングセレモニーが行われます。事前に選ばれた玉ねぎクイーンとワイマール市長さんが市役所から登場し、観光案内所前に設置されたステージで祝辞を述べます。去年のクイーンはブロンドが美しいGina Marieさんでした。今年はどんなお嬢さんがクイーンなのか楽しみです。観光案内所では玉ねぎクイーンのポストカードが販売されていました。

このオープニングイベントの目玉行事は玉ねぎケーキ（ZWIEBEL KUCHENツヴィーベルクーヘン）です。横幅２メートルは超えてそうな大きな玉ねぎケーキをクイーンと市長が配ってくれます。無料で！！！味は、キッシュのように甘さはなく塩コショウとスパイスがよく効いたケーキでした。ケーキというので少し甘いのを想像していたので少しびっくりしましたが、おいしかったです。もうすぐはじまる2018年の玉ねぎ祭り、いまから行くのが楽しみです。

最後にドイツの気候についてお知らせします。夏が長かったヨーロッパですが、一週間ほど前から気温は一気に下がっています。昼間、太陽が出れば東京の秋のような気温ですが、夜は冬のように寒いので夜のお出かけには厚めの上着が必要です。天気も不安定なので、折りたたみの傘があると安心かと思います。旅行中に風邪をひかないように気をつけてください。