イギリス最大のパワースポット&アーサー王が眠る聖地【グラストンベリー】

公開日 : 2020年03月20日
最終更新 :
筆者 : June
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Glastonbury Tor/National Trust URL: https://www.nationaltrust.org.uk/glastonbury-tor

■聖なる赤の泉「チャリス・ウェル」グラストンベリー・トーのほかにもこの小さな町には伝説をもつ場所があります。 丘の麓にある「チャリス・ウェル(Chalice Well)」もそのひとつで伝統的なイングリッシュ・ガーデンの中にある聖なる泉です。

この泉の水は鉄分を多く含んでいるため、泉の周辺の石は赤く、その見た目から「赤の泉」「血の泉」ともいわれます。キリストが処刑された際にその血を受けた聖杯が埋められているからだとか......2000年以上経っても、湧き続ける水は聖なる水として今でも大切に守られ、癒しの力も持つといわれることから、この水を求めて多くの人たちが訪れます。

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▲聖杯が埋められているといわれる聖なる井戸「チャリス・ウェル」

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▲ここでは聖なる水を飲んだり、クリスタルなどを浄化したりすることができます。

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▲チャリス・ウェルのシンボル「ヴィシカパイシス」の泉

チャリスウェルにはふたつの円が重なっている「ヴィシカパイシス(Vesica Piscis)」というシンボルがたくさん見られます。

これは「天と地」「陰と陽」「男性と女性」などの二元性の交差と結合を意味していて、魚座のシンボルでもあります。

また、ジョン・レノンが名曲「イマジン」の構想を練った場所といわれる「エンジェルベンチ」もあり、訪れた人々は自由に歓談や瞑想を楽しめます。

入場料: 大人£4.6 子供(5〜17歳)£2.3 (2020年3月現在)

■Chalice Well Trust

・住所: 85-89 Chilkwell Street

Glastonbury BA6 8DD

■聖なる白の泉「ホワイト・スプリング」

チャリス・ウェルの裏手に「ホワイト・スプリング(The White Spring)」という名前のとおり、白い水が湧き出る泉があります。

チャリス・ウェルの「赤い水」に対し、この「白い水」にはカルシウムが多くの含まれていて、チャリス・ウェル同様、聖なる白の泉として大切に保存されています。

洞窟のような暗い建物の中には泉の祭壇があり、誰でも自由に瞑想や沐浴ができます(場内は撮影不可)。

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▲ホワイト・スプリングの水を汲む人たち

■The White Spring

・入場: 無料

・開場時間: 水曜、木曜を除き、毎日13:30〜16:30(2020年3月現在)

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▲アーサー王の墓跡と記される看板が立つ場所

グラストンベリー・トーの頂上付近で発見された遺骨はそのあと、この地に埋葬されたといわれ、実際に修道院の地下からアーサー王の棺桶が発見されたという伝説が残っています。

16世紀にヘンリー8世によって修道院は破壊され、現在は廃墟となっていますが、イギリス最古のキリスト教修道院としても広く知られ、敷地内にある博物館では歴史や伝説などが詳細に展示されています。

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▲廃墟となった修道院

入場料: 大人£8.6 16歳以下£5.15 5歳以下無料(2020年3月現在)

スタッフによる遺跡の無料ツアーも行われています(時間は日によって異なります)。

■Glastonbury Abbey

・住所: The Abbey Gatehouse, Magdalene Street

Glastonbury, Somerset, BA6 9EL

■世界最大の野外ロック・フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」

1970年から始まった、この世界的に有名なロック・フェスティバルは、60を超えるステージや会場で行われ、20万人以上の観客を熱狂させます。

毎年6月下旬に行われ、開期中の数日間はこの小さな田舎町、グラストンベリーが喧噪に包まれます。

また、このフェスティバルの魅力は通常のコンサート会場ではなく、牧草地に特設ステージが設けられ、静かな大自然の中で最高の音楽を楽しめることです(数年に一度、芝生の休閑年があります)。

出演するアーティストも豪華で、日本の「フジロック・フェスティバル」のモデルになったともいわれています。

そんなグラストンベリー・フェスティバルのチケッはたいへん入手が困難なことでも知られています。

毎年、約10万枚以上のチケットが発売日にオンラインのみで一斉販売されますが、世界中から購入希望者が殺到するため、いつも数十分で完売となってしまいます。

興味のある方は、このチケット争奪戦に挑んでみてはどうでしょうか?

【2020年グラストンベリー・フェスティバル中止のお知らせ】 2020年のグラストンベリー・フェスティバル(2020年6月24日〜28日)は「新型コロナウィルス」感染拡大防止のため3月19日に中止が決定しています。 すでに当選済みの2020

年のチケットは来年に繰り越しされるとの公式発表がありました。

■グラストンベリーへの行き方

ロンドン・パディントン(Paddington)駅から、ブリストル・テンプル・ミーズ(Bristol Temple Meads)駅まで列車で約2時間。

テンプル・ミーズ駅からは376番バスに乗車。所要時間約1時間20分、1時間に1〜2本運行。

バスはグラストンベリーの町の中心にあるインフォメーション・センター前で停車します。

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▲バス停前のインフォメーション・センター

■Glastonbury Information Centre・住所: St Dunstan's House, 1 Magdalene Street Glastonbury・URL: https://www.glastonburytic.co.uk/

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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