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イギリス/ウェルシュプール特派員ブログ キャノン 純子 さん

イギリス・ウェルシュプール特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年5月18日

イギリスの春を知らせる花「ブルーベル」& 妖精が住む「ブルーベルの森」


イギリスの春を知らせる花「ブルーベル」& 妖精が住む「ブルーベルの森」

Suet Mae! (シュマイ!こんにちは!)

イギリス政府よりロックダウン緩和政策が発表され、イングランドでは先週から、社会的距離の規則を守ったうえでのスポーツやドライブ、屋外の活動が可能となりましたが、ウェールズでは1日の運動回数は制限されなくなったものの、外出については以前と変わりなく、ロックダウン生活も9週目に入ります。
ウェールズ政府の発表では、現行のロックダウンは5月28日まで続けられる予定です。

さて、イギリスでは例年、この時期に"春を知らせる花"と呼ばれる「ブルーベル(Blue Bell)」が各地で見頃を迎えます。
わが家の庭にも先週から、自生するブルーベルがかわいい姿を見せ始めました。
bulebell3.jpg
▲ 庭に自生するブルーベル

今回はイギリスの春の花「ブルーベル」をご紹介します。
また、自然保護団体ナショナルトラストが管理する「ブルーベルの森」の映像とウェールズで人気の「ブルーベルの森」も併せてご案内します。

■ イギリスの春の花「ブルーベル」
イギリスの森に広く自生する、ブルーベルは名前のとおり、青い釣り鐘(ベル)の形をしていて、花びらの先端が外側にカールしているのが特徴です。
指先サイズの花はとても可憐で毎年4月下旬から5月末にかけて開花するため、イギリスでは春の花として親しまれています。
このブルーベル、イギリス固有種の「イングリッシュ・ブルーベル」と外来種の「スパニッシュ・ブルーベル」があるのですが、スパニッシュは繁殖力が強く、現在は自然交配による両種のハイブリッドも存在し、固有種のイングリッシュ・ブルーベルは絶滅の危機に瀕しているため、法律によって保護されています。
eglishbluebell1.jpg
▲ 庭に自生する貴重な「イングリッシュ・ブルーベル」
イングリッシュ・ブルーベルの花は紫がかった青色で筒状の先端はくるりと反り返っています。
葯は乳白色で茎の一方にだけ花がつくため、茎がその重みに耐えかねて、垂れ下がった状態になります。
また、葉は細く、花には甘く優しい香りがあるのが特徴です。

spanishbulebell1.JPG
▲ 庭に自生する「スパニッシュ・ブルーベル」
スパニッシュ・ブルーベルの花はベル型で先端は少しカールしている程度です。
葯は青みがかっていて、花は茎の周り全体についています。
葉はイングリッシュに比べて広く、香りはほとんどありません。
日差しに強く、日向でも自生するのが特徴です。

■ 妖精が住む「ブルーベルの森」
ブルーベルが群生する森は「ブルーベルの森(Bluebell Woods)」と呼ばれ、森一面がブルーに染まる様子は「青い絨毯」とも例えられるほど、幻想的な世界が広がります。
そのため、イギリスでは昔から、このブルーベルの森には「妖精が住んでいる」と伝えられ、イギリスの人々に愛され大切にされています。
なかでも、イングリッシュ・ブルーベルが群生する森は「古代の森(Ancient Woodland)」ともいわれ、貴重な自然保護地域として、ナショナル・トラストやウッドランド・トラストなどによって管理、保護されています。
現在、ナショナル・トラストの公式サイトでは「イングリッシュ・ブルーベルの森」の様子が動画で無料配信されていますのでお楽しみください。

【イングリッシュ・ブルーベルの森】(ナショナル・トラスト提供)
・URL: https://youtu.be/hT9CHTEeR6I


■ ウェールズの「ブルーベル・ウォーク」おすすめスポット

ブルーベルの森を散策することをイギリスでは「ブルーベル・ウォーク」といい、日本人がお花見に行くようにイギリス人は春になるとブルーベル・ウォークに出かけます。

ウェールズには観光もかねて、ブルーベル・ウォークを楽しめる"おすすめのスポット"がありますのでご紹介します。

ブルーベルの開花期間は2週間程ですが桜同様、その年の気候や場所によって、開花時期が異なるため、お訪ねの際にはウェブサイトなどで開花状況をご確認ください。

・ チャーク城(Chirk Castle) chirkcastle2.jpg

イングランドとの国境に近い北ウェールズにある14世紀初めに建てられたチャーク城は十数年程前まで邸宅として使用されていたため、城内は中世そのままの部分も残っていて見応えがあります。

ブルーベル・ウォークは敷地内にある約2kmの散策道でお楽しみいただけます。

近くにはナローボートが行き交う「チャーク水路橋」や世界遺産「ポントカサステ水路橋」など、見どころも多くおすすめです。

現在はナショナル・トラストが管理・運営を行っています。

【Chirk Castle】
・住所: Chirk, Wrexkam LL14 5AF
・URL: http://www.nationaltrust.org.uk/chirk-castle


・ コッホ城(Castell Coch) castellcoch1.jpg

ウェールズで最も美しいと称されるコッホ城はウェールズの首都カーディフから9kmほど北にあります。

コッホはウェールズ語で赤を意味し、13世紀に建てられた際、赤い砂岩で出来ていたことから「赤い城」と名付けられました。

現在のコッホ城は19世紀後半に再建されたものですが、古城の多いウェールズでも珍しいタイプのおとぎ話に出てくるようなかわいいお城です。

ブルーベル・ウォークはコッホ城の北にある「ファウルの森(Fforest Fawr)」へと続くふたつの散策道、ヘンリー卿のトレイル(Sir Henry's Trail / 3.72km)またはバージズウェイ(Burges' Way / 1.12km)でお楽しみいただけます。

コッホ城は現在、ウェールズ政府関係機関カドゥーが運営・管理していますが、ファウルの森はウッドランド・トラストが保護活動に取り組んでいます。

【Castell Coch】
・住所: Cardiff CF15 7JS
・URL: https://cadw.gov.wales/visit/places-to-visit/castell-coch

【Fforest Fawr】
・URL: https://www.woodlandtrust.org.uk/visiting-woods/woods/fforest-fawr/


旅行に出かけられない日々が続いていますが、ご紹介したバーチャルなどで「イギリスの春」をお楽しみいただけたらと思います。

皆さまもお身体に気をつけてお過ごしください。

All text & photos by Junko Cannon

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  • 特派員プロフィール
  • ウェルシュプール特派員

    ウェルシュプール特派員
    キャノン 純子 さん
    大手旅行会社の添乗員として、20年以上、国内・海外を問わず、お客様の旅のサポートに従事。欧州を中心に約60ヵ国の渡航経験あり。2016年6月、結婚を機にウェールズへ移住。その後、地元カレッジで調理師資格を取得し、現在は地元のレストランでシェフとして働きながら、今までの経験を活かし、ウェールズを中心とした現地コーディネーターとして活動中。観光情報や文化、生活など幅広い分野でウェールズの魅力をお届けします。
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