【ウェールズ】2週間の短期的ロックダウン「ファイヤーブレイク」の実施へ!

公開日 : 2020年10月19日
最終更新 :
筆者 : June

Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)

新型コロナウイルスの第2波が深刻なイギリスでは、ウェールズで2週間の短期的なロックダウン「ファイヤーブレイク(Firebreak)」が実施されることになりました。

2020年10月23日金曜日の18時から、11月9日月曜日未明まで、ウェールズ全体で生活必需品を扱わない店やレストラン、ホテルなどが営業禁止となり、必要不可欠な外出も禁じられます。また、屋外であっても同居していない人とは会うことも禁止され、再び、"ステイ・ホーム(Stay Home)"の生活となります。

先週末、ウェールズのマーク・ドレイクフォード首席大臣は会見で「新型コロナウイルスの急速な感染拡大に対応するため、これまでとは異なる政策と行動が必要である」と述べ、翌週から新たなコロナ対策として、厳しい制限措置を導入することを示唆しました。

続けて、制限措置の期限や詳細については19日に発表するとしました。

このニュースが伝わると私が勤務するレストランのスタッフたちも「いったい、どうなるのか......」と落ち着かない様子でしたが、終業時にはマネージャーから「来週は再ロックダウンが実施されるようだから、週末は駆け込み客で忙しくなるよ! 覚悟してね!」と休業に関する案内ではなく、心強い? 激励がありました(笑)

そして、本日(19日)の午後、ドレイクフォード首席大臣は2週間の短期的なロックダウン「ファイヤーブレイク」を10月23日の18時から実施すると発表しました。

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画像提供:ウェールズ自治政府公式ウェブサイト(www.gov.wales)

さて、短期的なロックダウンを行う今回の政策をウェールズ自治政府は「ファイヤーブレイク」と呼び、ウェールズ全体に"短く"そして"鋭く"実施するコロナウイルスの制御を取り戻すための策であると説明。経済への影響を最小限に抑えつつ、感染拡大の連鎖を断ち切る効果があるとしました。

欧州全体で再び、新型コロナウイルスの感染が急速に広がったのを受け、各国がいろいろな対策を講じるなか、ウェールズではこれまで「再ロックダウンに経済が耐えられない」といった声もあり、制限措置の導入は専門家の間で意見が分かれていましたが、コロナウイルスによる入院患者が日々、増加傾向にあるなか、NHS(国民保険サービス)の崩壊を防ぐためには短期的ロックダウンの実施が必要不可欠であると判断したようです。

11月9日月曜日には制限措置が解除されるとのことですが、さて、どうなるのか......。

とりあえず、2020年のハロウィン(10月31日)は"ステイホーム"の静かな1日になりそうです。

皆様もどうか健康に気をつけて、安全にお過ごしください。

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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