イギリスではじめての視力検査とメガネ購入

公開日 : 2020年12月31日
最終更新 :
筆者 : June

Suet Mae!(シュマイ!こんにちは!)

2020年もあとわずかになりました。

ロンドン同様、3度目のロックダウンが実施されているウェールズですが、ニューイヤーズイブ(大晦日)は冬晴れのおだやかな1日となり、家族で庭を散歩するなどのんびり過ごしてます。

さて、クリスマス前になりますが、初めてイギリスで視力検査を受けました。

日本では毎年、勤務先の健康診断で視力も検査があったので、自分の視力レベルはおおむね把握してましたが、渡英後は免許申請も日本の免許証を提出するだけでOKと検査を受ける機会がありませんでした。

でも、気がつけば最後に検査を受けたのは5年以上前。

最近、夜や雨の日の運転で視界が悪く感じるようになったため、機会があれば検査してもらいたいな~と思っていたのですが、その機会が意外にも早く訪れました。

クリスマスショッピングに出かけた際、日没後の暗い田舎道を法定速度60マイル(時速約96km)ではなく、40~50マイル(時速約60~80km)でノロノロ?? 運転する私に同乗者の主人が危険を感じ、すぐに視力検査の予約を入れてくれたのです。

イギリスでは16歳未満または60歳以上などの一定条件に該当する場合、NHS(国民保険サービス)で無料の検眼(Eye Test)が受けられます。

方法は登録しているGP(かかりつけ医)での検査や紹介状またはバウチャーをもらって眼鏡店へ行くなど、いろいろありますが、無料・有料にかかわらず、眼鏡店での検眼が一般的なようです。

そこで、私たちも地元ウェルシュプールの眼鏡店ジョナサン・パートリッジ(Jonathan Partridge)に問い合わせました。

全国展開している眼鏡チェーン店のスペックセーバーズ(Specsavers)もありますが、直近の予約が年明けとなかなかの繁盛ぶり。

ジョナサン・パートリッジも1週間待ちでしたが、顧客レビューがよかったのと、何より地方公務員の主人だけでなく、移住後に初めての検眼をする外国人の私も通常35ポンド(約4900円)の視力検査が無料になると説明(本当にそんなサービスがあるのだろうか??)され、迷わず夫婦で予約しました(笑)

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▲ ウェルシュプールのメガネ店「ジョナサン・パートリッジ」

そして、検査当日。

オプトメトリスト(Optometrist)と呼ばれる検眼士がていねいに対応してくれました。

日本の視力検査ではアルファベットの「C」のような記号「ランドルト環」を使って、開いている方向を上下左右で答えますが、イギリスではアルファベットを読み上げる方法で検査します。

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▲ モニターに映し出されたアルファベットを読み上げる視力検査

ほかにも赤色反射テスト(The red reflex test)や屈折テスト(Reflection test)、眼筋力テスト(Range go movement test)など、検査機器を使いながら、約30分の検査を受けました。

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▲ 検眼士による機械を使った本格的な視力検査

検査後はその場で検眼士が結果を説明しながら、メガネやコンタクトレンズを作る際に必要となる処方箋を作成。

そして、検査が終了しました。

もちろん、検査結果は店内の販売員にも伝えられ、結果次第でメガネの購入をすすめられるといった仕組みのようです。

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▲ 視力検査の結果が記載された処方箋

また、イギリスでは視力の検査方法だけでなく、判定方法も異なります。

処方箋に記載された私の視力は左右共に「6/7.5」......と意味不明な判定にいいのか、悪いのか見当もつかず、検眼士に訊ねたところ、日本人の私にもわかりやすい一覧表を見せてくれました。

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▲ 赤印の「Metre」がイギリス式、青印の「Decimal」が日本式

日本で1.0だとイギリスでは6/6となり、6/7.5と判定された私の視力は左右ともに0.8という結果でした。

ちなみに視力に自信があった主人は左右ともに6/4.5。この表に該当する数字はありませんが約1.5のようです。

この判定方法の違いは「華氏と摂氏」同様、私には難しく、慣れるまでにかなり時間がかかりそうです。

さて、法律的には運転時のメガネ着用は不要と診断されたわけですが、百戦錬磨の販売員は来客の目の悩みやメガネに対する興味を見逃しません。

私の視力に適した夜用メガネをとても親切に、そして言葉巧みにすすめてくれたので、主人もすっかり同意し、あっさり購入してしまいました。

人生初のメガネは街灯や対向車のライトの光を抑える特別仕様のレンズを使っているらしく、値段はお値打ちな自社ブランドのフレーム込みで230ポンド(約3万2000円)。

夫婦ともに相場がわからず、すすめられるままの買い物でしたが、私にとっては高いクリスマスプレゼントとなりました。

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▲ 「ジョナサン・パートリッジ」の専用ケース付きメガネ

こうして、手に入れたメガネですが、残念ながらロックダウン中のため夜に外出することもなく、いまだ使っていません。

新年の大いなる活躍を願うばかりです。

それでは皆様、よい新年をお迎えください!

Blwydden Newydd Dda!

Happy New Year!

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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