【スコットランド】 ゴルフの聖地「セント・アンドリュース」で朝食を!

公開日 : 2021年01月07日
最終更新 :
筆者 : June

Blwyddyn Newydd Dda!(ブレイドゥン ヌェス ダァ!)

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中はウェルシュプール特派員として、たいへんお世話になりました。

2021年もウェールズを中心にイギリス各地の情報を届けたいと思っております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、クリスマス前から3度目のロックダウンが実施されているウェールズでは、現在も厳しい外出制限が継続中です。もうしばらくは「ステイ・ローカル」となるため、今回は秋のキャンプ旅行で訪ねたスコットランドの観光スポットを紹介します。

いまだ世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、収束したらぜひ訪れてほしいおすすめの場所です。

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▲ 町の入口に設置された勅許自治都市「セント・アンドリュース」の案内板

以前の記事で、スコットランドの「オークニー諸島」を紹介しましたが、オークニー諸島を観光したあと、次に向かった先がゴルフの聖地「セント・アンドリュース(St.Andrews)」です。

ただ目的はゴルフではなく、映画『炎のランナー』(1981年)のロケ地で知られるビーチ「ウエスト・サンズ(West Sands)」をのんびり歩くこと。

スコットランド最古の大学があり、歴史的な景観も多く残るセント・アンドリュースは観光で訪れても十分楽しめる町です。

■ ゴルファー憧れの地「セント・アンドリュース」

スコットランドの首都エディンバラから北へ約30km、北海に面した風光明媚な沿岸の町「セント・アンドリュース(St.Andrews)」はゴルフ発祥の地として知られ、世界中のゴルファーが思いを馳せる"ゴルフの聖地"です。

羊飼いが放牧中に石を転がして、ウサギの穴に入れて遊んだのがゴルフの始まりとされていますが、その遊びがセント・アンドリュース市民の間で人気となり、1552年に世界最古のゴルフコース「オールド・コース」が造られました。

そして、設計者が不明のこのコースは、セント・アンドリュースが宗教的意味合いの強い土地だったこともあり、いつしか「神が創造したコース」と讃えられるようになりました。

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▲ 世界最古のゴルフコース「オールド・コース」

ゴルフのメジャー大会で最も権威と歴史がある全英オープンは現在、イギリス国内に点在する8つのコースを毎年巡回し、開催されていますが、2022年の第150回記念大会はこのオールド・コースでの開催が予定されています。

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▲ ゴルフの総本山「R&A(ロイヤル・アンド・エンシェント)」のクラブハウス(左)とオールドコース

■ ビジターも利用OK! クラブハウスのレストラン「スウィルカン・ラウンジ」

オールドコースの2番ホール脇に位置するクラブハウス「セント・アンドリュース・リンクス・クラブハウス(St Andrews Links Clubhous)」内には、観光客も気軽に利用できるレストラン「スウィルカン・ラウンジ(Swilcan Lounge)」があります。

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▲ オールドコース隣接の「セント・アンドリュース・リンクス・クラブハウス」

カジュアルな雰囲気の店内からはオールドコースとニューコースのパノラマが楽しめ、ゴルファーだけでなく、観光客や地元の人々も多く訪れる人気店です。

オールドコースを眺めながらのランチやティータイムもおすすめですが、今回は「セント・アンドリュースで朝食を!」と観光客の少ない午前中に利用しました。

朝食メニューはソーセージロール、ベーコンロール、エッグロールまたはスコーンの4種類のみ。

サービスも早く、プレイ前に腹ごしらえをするゴルファーも多いようです。

私はベーコンロール、主人はソーセージロールにそれぞれエッグを追加して、オーダー。

運ばれてきたバーガー風のロールにはゴルフティーのピンが突き刺してあり、セント・アンドリュースらしい演出?がされていました(笑)

ベーコンはいたって普通でしたが、ソーセージはスコットランド特産の四角いローンソーセージ(Lorne Sausage)で、イングリッシュの主人も満足の味だったようです。

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▲ スウィルカン・ラウンジの朝食メニュー、ベーコン&エッグロール(£6)とカプチーノ(£2.95)

また、クラブハウス内にはショップも併設。セント・アンドリュースやオールド・コースのロゴ入りゴルフグッズやタオルなど、品揃えも豊富でゴルフファンはもちろん、おみやげや旅の記念品を購入したい方にもおすすめです。

■ 映画『炎のランナー』のロケ地「ウエスト・サンズ(West Sands)」

白い短パン姿の若者たちが砂浜の波打ち際を疾走する。

イギリス映画『炎のランナー』(1981年)の有名な冒頭シーンはセント・アンドリュースの「ウエスト・サンズ」で撮影されました。

そして、2012年のロンドン五輪では、この名シーンを再現しようと聖火リレーのランナーたちが白いウェアーを着て、ウエスト・サンズのビーチを走り、開会式でもMr.ビーン(俳優:ローワン・アトキンソン)がパロディーを演じて、会場のスクリーンに映し出された場所です。

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▲ 砂浜が広がるセント・アンドリュースの「ウエスト・サンズ」

リンクス・クラブハウスの向かい側にウエスト・サンズのビーチは広がっているので、朝食後、私たちは愛犬と砂浜での散策をゆっくり楽しみました。

波の音に耳を傾けながら、のんびりと過ごすことができる人気の散策&ランニングスポットです。

■ セント・アンドリュースへの行き方

・ ロンドン・キングス・クロス(London King's Cross)駅から、列車で5時間30分~6時間30分、ルーカス(Leuchars)駅下車。セント・アンドリュース行きバス(92,99)で15分。

ほかにもセント・アンドリュースの町には12世紀に建造され、廃墟として残るセント・アンドリュース大聖堂(St.Andrews Cathedral)やセント・アンドリュース城(St.Andrews Castle)など、散策しながら見てまわれる観光ポイントがいろいろとあります。

スコットランドを旅行される際には、ぜひゴルフだけではない魅力あふれる町「セント・アンドリュース」もお訪ねください。

■ St Andrews Links Clubhouse & Swilcan Lounge

・住所: W Sands Rd, St Andrews KY16 9XL

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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