【英ウェールズの新型コロナワクチン接種】 アストラゼネカ製ワクチンを接種しました!

公開日 : 2021年04月12日
最終更新 :
筆者 : June

Sut Mae!(シュマイ!こんにちは!)

イギリス政府は2021年4月8日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、イギリスの全成人が7月中に接種を受けられる見通しであることを発表しました。

政府の統計によると4月10日までに1度目の接種を受けた人は約3201万人。2度目の接種も終えた人は699万人を超えていて、そのうち、人口およそ323万人のウェールズでは前者が約155万人、後者は51万人に達しようとしてます。

私自身も10日の夜に主人と1度目のワクチン接種を受けてきたので、イギリスおよびウェールズのワクチン接種率アップにわずかながらにも貢献できたと思います。

そこで今回は私が体験したワクチン接種までの流れと接種後の体調などについてお伝えします。

すでに1度目の接種を終えている義父母同様、私と主人もアストラゼネカ製のワクチンでしたが、一例として参考にしていただければ幸いです。

■ NHSから届いたワクチン接種の案内

以前こちらのブログでもNHS(国民健康サービス)から届いた案内レターについて紹介しましたが、私と主人の予約が1日違いで指定されていたため、記載されていた連絡先に問い合わせ、夫婦一緒に接種できるよう変更してもらいました。

翌日には変更後の日時が記載されたレターが届き、イギリスとは思えない手続きの早さに正直、驚かされました。

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▲ NHSから届いたワクチン接種の案内レター

また、接種日の数日前と前日にはNHSから携帯電話にSMS(ショートメッセージ)が届き、日時の確認および接種できない場合は連絡するようにといった案内がありました。

それでも毎日2~3割の人が接種に来ないと会場のボランティアスタッフが話していたので、やはりワクチン接種に否定的な人も少なくないようです。

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▲ NHSからのSMSもウェールズ語と英語の併記

■ ワクチン接種当日について

当日は時間に余裕をもって、会場の隣町にある町民体育館「ニュータウン・レジャー・センター(Newtown Leisure Centre)」へ向かいましたが、途中に「ワクチン接種センター(Vaccination Centre)」の案内板がいくつも設置されていたので、迷うことなくたどり着くことができました。

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▲ ワクチン接種センターの案内板

駐車場の入口でボランティアスタッフによる予約確認があり、会場内の密を避けるため、予約時間までは車内で待機し、時間になってから会場へ向かうよう案内されました。

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▲ マスクを着用し、会場入口へ

会場入口でもボランティアスタッフがマスクを配布しながら、新しいマスクの着用と手の消毒、ソーシャルディスタンス確保のため床に貼られた誘導ステッカーについて案内するなど、感染予防対策が徹底されていました。

受付で案内レターを提示し、本人確認を済ませるとワクチン接種についての案内リーフレットを渡されましたが、内容はすでに郵送で受取ったレターにも記載されていたことでワクチン接種の必要性と接種対象者、対象外となる人についての説明です。

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▲ ワクチン接種前に渡された案内リーフレット「COVID-19 vaccination A guide for adults」

受付を通過するとすぐに接種を待つ人が誘導ステッカーに沿って列を作り、順番を待っていました。

会場内の撮影は一切禁止されていましたが、簡易パネルやカーテンで仕切られた個別のブースが12ヵ所並び。その様子はテレビや新聞で見た光景そのままでした。

ただ、ブース内からは時折、楽しげな会話が聞こえたり、会場奥に設けられた待機スペースでも接種を終えた人たちがリラックスしているなど、会場内は落ち着いた雰囲気で不安を感じることはなかったです。

そして、列に並んでから10分ほどで個別ブースに入ることができました。

中では看護師さんによる問診(コロナウイルスの感染歴やアレルギー、妊娠の可能性、ワクチンに関する疑問点など)があり、その後、上腕部への筋肉注射を受けました。

接種後は待機スペースで15分様子をみるよう指示があり、ボランティアスタッフさんからワクチン接種カードと接種後の症状や注意点についての案内リーフレットを受取り終了。

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▲ アストラゼネカ製ワクチンの接種を記録したカード

待機スペースでもボランティアスタッフさんが椅子の拭き取り消毒をしながら、接種を終えた人の誘導をテキパキとこなしていましたが、イギリスのワクチン接種プロジェクトはこうした多くのボランティアスタッフによって支えられていることをあらためて実感しました。

■ ワクチン接種後の体調変化

ワクチン接種による副作用はかなり個人差があるようですが、私の場合は接種後18時間ほど経ってから(接種翌日の午後)、37.5℃前後の微熱と倦怠感、注射部位の筋肉痛といった症状が出始めました。

微熱と倦怠感は半日ほど続きましたが、接種の翌々日にはすっかり回復し、上腕部の筋肉痛もほとんど気にならなくなりました。

ただ、同時に接種した主人は接種後24時間ほどで身体の節々に痛みを感じるようになり、翌々日から微熱と倦怠感といった症状が出始めました。

義母はまったく影響なかったようですが、義父は倦怠感が数日続き、大事をとって休んでました。

接種後に渡されたリーフレットにも副作用の説明として、倦怠感や頭痛、身体の痛みなどインフルエンザのような軽い症状がよくみられるとあり、その日の体調によってもまた違うようです。

アストラゼネカ製ワクチンは2回目の接種が必要なので、次回もしっかり体調を整えて受けたいと思います。

日本でも新型コロナワクチン接種が進められていますが、これから接種を考えている方の参考になりましたら幸いです。

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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