慈恩寺秘仏展とつつじ祭り(その2 )

公開日 : 2013年05月26日
最終更新 :
慈恩寺本堂.jpg

慈恩寺は市街地北部の山裾にある古刹です。奈良時代の神亀元年(724年)、後に東大寺の大仏造営の勧進をすることになる僧行基が当地を訪れ、天平18年(746年)に聖武天皇の勅命により婆羅門僧正(菩提僊那.ぼだいせんな)によって開山されたと言われています。もとは天台・真言両宗の兼学寺院でしたが、現在は一派一山の慈恩宗を称しています。

当寺は多くの子院を持つ大寺院ですが、奈良や京都ならともかく、当時のこの辺りがどれほど開けていたのかを考えると、初めは小さかったかもしれないものの、これほどの寺院がこのようなひなびた土地に出来たことが不思議に思われます。

慈恩寺には本堂や仏像など多くの重要文化財がありますが、今回公開されている秘仏は木造勢至菩薩立像(市指定有形文化財)と木造観世音菩薩立像(同)の2体と、非公開の木造大日如来坐像(県指定有形文化財)と木造阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)の2体です。ただ私には秘仏と非公開の違いが分かりません。

受付で拝観料500円を払おうとしたら、こういう時なので700円です、と係の人に申し訳なさそうに言われてあと200円を払いましたが、払った後にもらったチラシと帰ってから見たウェブサイトのblogページに700円と記されてはいるものの、山門の前に大きく掲げられた料金表とウェブサイトの拝観のページは500円のまま。受付で追加料を払った参拝者は少なからずいるものと思われ、インフォメーション不足と参拝者への甘え(?)を感じます。

慈恩寺三重塔.jpg

この寺で何より有名なのが鋳鉄仏餉鉢(ちゅうてつぶっしょうばち. 仏に供える米飯を入れる容器)。直径50~60センチほどの鋳物の鉢で、この中に頭を入れるとボケ防止になり、若返ると言われています。老齢の女性がこの鉢に頭を入れるとあら不思議、煙が舞い上がり、二十歳前後の娘に戻った、というこの寺のテレビCMがありました。

秘仏展は7月15日(月)まで。毎年やるのか何年か置きにやるのか不明。拝観時間も不明です。拝観料は一般700円。勘違いされませんように...

アクセスは車かJR寒河江駅または羽前高松駅からタクシー。車で行く場合はNAVIがないと分かりにくいです。

つつじ園_a.jpg
つつじ園_b.jpg

今なら秘仏よりこちらのほうが超お薦めです。

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