蔵王みはらしの丘神明神社-わたしの街の隠れた絶景スポット

公開日 : 2013年06月16日
最終更新 :
ミュージアムパークと神明神社.jpg
神明神社からのパノラマ.jpg

かつてこの辺りは山林でしたが、10年以上前からUR都市機構が住宅団地を造成し、レジャー施設のある公園(ミュージアムパーク)の開発も進めています。神明神社は森林が伐採され山が削られて道路が通ったため、図らずも絶景スポットになりました。そこからの眺めは「蔵王絶景の丘」と言い換えてもよさそうなもので、写真のような大パノラマが広がっています。

山形市街地の眺め.jpg

左手に山形の市街地、正面には迫り来るような瀧山(りゅうざん)と蔵王の峰々、右手には遥か南蔵王方面を一望することができます。また、はらっぱ館からは雪を頂いた月山を望むこともできます。

神明神社位置.jpg

古くからあるこの神社はもともと眺望を意図して建てられたものではないので、この点に関してはあまり知られることがなく、普段行く人はほとんどいません。JR山形駅西口からみはらしの丘方面に行くバスがありますが、日に4往復しかなく、最寄りのバス停からでも500mほど歩かなければならないため、車がないと行きにくい場所です。車があれば山形駅からおよそ15分。51号線(通称西バイパス)を南へ直進し、蔵王みはらしが丘のセブン‐イレブンを過ぎて橋を渡った先を右折です。神社とミュージアムパークに広い駐車場があります。

天気のいい日には景色を眺めに行くことがあります。天気が良ければいつ行ってもいいのですが、特にお奨めは12月から3月頃。空気が澄んでいて視界がいいのと、雪があると山々がひときわ美しく見えるからです。

と言うことで"隠れた絶景スポット"については以上ですが、折角なのであと二か所、絶景スポットを紹介します。"隠れ"ではなく、どちらも良く知られているとは思いますが...

富神山.jpg
富神山山頂.jpg
富神山からの眺望.jpg

関ヶ原の戦いがあった頃、石田三成方の直江兼続(なおえかねつぐ)率いる上杉軍が徳川方の最上義光(もがみよしあき)の居城である山形城を攻めるに際し、この山から城を偵察しようとしたものの10日もの間、城には霞がかかって全く見えず、そうこうするうちに石田軍敗北の知らせが届き、上杉軍は撤退して行ったそうです。

このことからこの山は十日見山→富神山と呼ばれるようになり、山形城にも霞ヶ城の名が付きました。写真左奥に見える緑地が山形城址の霞城公園。写真のフレームからは外れましたが、右前方にこの戦(慶長出羽合戦)の戦場となった長谷堂城跡があります。霞城公園にはこちらに向かって今まさに出陣しようとしている最上義光の騎馬像があります。

ふれあい展望台.jpg
ふれあい展望台からの眺望.jpg

山国の山形には山の数だけ絶景スポットがあるはずで、未知のスポットもまだまだあると思います。そんな場所を発見したら改めてご紹介しましょう。

(6月お題 "わたしの街の隠れた絶景スポット")

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