夏が往く前に-蔵王中央高原トレッキング

公開日 : 2013年08月28日
最終更新 :
蔵王中央ロープウェイ_2.jpg

当初はスカイハイク周遊乗車券(大人1200円)を使い、蔵王中央ロープウェイ(通称100人乗り、なんて今も言うのかな?)で鳥兜山頂(1387m)へ上り、スキーのゲレンデを横断する散策路を歩いてドッコ沼に向かい、スカイケーブルで下山したあと共同浴場で湯に浸かって帰る積りでした。

蔵王火山断面図.jpg

これはロープウェイの鳥兜駅にあったパネル。蔵王の地勢をとても分かりやすく図解しています。左が北、右が南です。

鳥兜山頂展望台から.jpg

山頂の気温は18度でしたが、涼しさはあまり感じません。風はなく、雲の合間から太陽がジリジリと照り付け、照焼にされているようで涼しくありませんでした。

鳥兜山頂から三宝荒神山と地蔵山.jpg
ゲレンデを下る.jpg
ブナ林の道.jpg
ドッコ沼.jpg

ここがドッコ沼(1264m)。

「独鈷(ドッコ)沼の由来(いわれ)

覚山法師が修行の為、金剛杵(こんごうしょ)を手に蔵王山に入り、

この沼にさしかかったところ、にわかに竜が現れた。

呪経を唱え、金剛杵の独鈷(ドッコ)を水面に投げ入れると、

竜は静かに沼に沈み再び姿を現さなかった。

それ以来、この沼を独鈷沼と呼び竜を水神様として祀りました。」

と水辺の駒札が語っています。

ドッコ沼3.jpg

蔵王中央高原には立派な道路があり、ドッコ沼まで車で来ることも出来ます。ただ山道なので当然ながらひどく曲折した道で大変な遠回り感があります。しかも冬は雪に埋もれて通行できなくなります。速くて楽な方がお望みなら、ロープウェイで上って来るのが正解かも知れません。

あとはスカイケーブルで下りるだけでしたが、急遽、予定を変更して不動滝に向かうことにしました。滝まではドッコ沼から北へ約1.2kmあります。

不動滝まで600m.jpg
不動滝への下り口.jpg

ようやく滝の轟音が聞こえ始めました。途中で足が滑って転びそうになりながらも何とかやって来られましたが、ここからが難所です(ちょっと大袈裟に...)。急斜面の長い階段を下りるのですが、足を滑らせたら一巻の...?

不動滝.jpg

急斜面で転落せず、無事に滝を見上げられる場所まで下りて来ました。これが不動滝です。来る途中に渡った小さな橋の下の細流がこの滝になります。高さは目測で6~7mと言うところ。飲んでみたくなるほど澄んだ流れですが、実際、飲めるそうです。

写真を沢山撮って引き返すことにしました。時刻は4時過ぎ。もう誰も来ないと思ったら、途中でまだ滝に向かう人たちに出会い、こんな時間に大丈夫なのかと多少気になりました。ドッコ沼から滝までは約20分。滝見物と往復の道程に小1時間かかりました。あとはスカイケーブルで一気に下りるだけです。

蔵王温泉上湯共同浴場.jpg

中央ロープウェイで午後2時に出発し、ロープウェイの駐車場に車を取りに戻ったのが午後5時。都合3時間のトレッキングでした。

次は共同浴場で入浴です。浴場利用者のための無料駐車場に車を置き、タオルと着替えを持って、旧温泉街の中程にある下湯(写真上右. 左は上湯)に行きました。管理人はいないので、入口の箱に200円を入れて入ります。湯の温度は私には丁度良く、なみなみと漲る湯にどっぷりと浸かったその気持ちの良さたるや「チョー気持ちいい!」と叫びたくなるほどでした。

蔵王温泉の湯は強酸性です。石鹸は使えません。長湯をしたら体が溶けて骨だけになってしまったという話は聞きませんが、使ったタオルなどは真水で洗っておかないといずれぼろぼろになってしまうのでご注意。温泉の効能は色々ありますが、昔ひどい汗疹(あせも)になった親戚の子が、数回湯治に通ったら見事に治り、温泉の効果を目の当りにしたことがあります。

蔵王にはいくつものトレッキングコースがあります。機会があったら是非歩いてみて下さい。

竜胆.jpg

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。