バルカン半島洪水被害 平和と笑顔が村に戻ることを祈って・・・

公開日 : 2014年06月04日
最終更新 :

ここ数週間バルカン半島の洪水被害についてお伝えしてきましたが、大変有難いことに多くの方に関心を持っていただき、またたくさんの方から温かいメッセージをいただきました。

ありがとうございます!せっかくメッセージやお問い合わせをいただいておりながら、まだまだご返信できていないみなさま、本当にごめんなさい。。。!必ずご返信させていただきますので、あと少しお時間をいただけるとうれしいです。

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直接被害に遭ったわけでもない私のような者が、今回の洪水や被災地の様子について書かせていただくのは実に僭越だと思いながらも、少しでも何かお伝えできることがあれば・・・と思いこれまでのブログ記事にさせていただきました。

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前回空っぽになった家の様子を写真を中心にお伝えさせていただきましたが、まだまだ表現力が乏しい私には、あの変わり果てた村や空っぽになった家の中で感じた気持ちをうまく文章にすることができませんでした。。。

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自分たちの家の後処理でも忙しい中、久しぶりに村にやって来た私たちに会うためにわざわざ足を運んでくれた親戚や友達。家が大きな被害にあった彼らに何と声をかけていいのかわからず、「こんにちは(ドーバル・ダン)!」と挨拶だけして黙っていると「お~い!今日はえらい静かだなぁ~。このあいだ来た時、"セルビア語(クロアチア語)の勉強がんばる"って言ってたのに、サボってたのか??」とガハハっと笑うおじさん。

「ぜんぜん連絡くれないんだから。たまにはメールしてよ!」と笑顔を見せてくれる友達。

こんなに大変な状況の中でも、私が想像していたよりずっと明るく笑顔を見せてくれる彼らに、少し拍子抜けしたと同時に、ほっと一安心しました。ボスニアの人は底抜けに明るい前向きな人が多いとこれまでも何度も感じてきましたが、今回も彼らの強さと前向きさを見せてもらったような気がします。

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「故郷ボスニアの家が被害に遭ったようですが、家族は大丈夫ですか?」とご心配してくださる声や、温かいメッセージもたくさんの方からいただきました。遠く離れた日本やヨーロッパにお住まいの方、そしてクロアチア国内からも、こんなにたくさんの方が記事を読んでくださり、気にかけてくださっていることを知り、メッセージをいただくごとに胸がいっぱいになります。家族の家が被害に遭ったとはいえ、自分は普段とあまり変わらない生活をしている中、たくさんの方に励ましのメッセージ等をいただきありがたく思う反面、とても恐縮しています。

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たくさん心に残るメッセージをいただきましたが、ベオグラード在住の現地の方からのメッセージが特に印象的でした。

「(日本からのあらゆる援助に)とても感謝しています。日本が贈ってくれたバスはまだベオグラードの町を走っています。(日本からセルビアに寄贈されたバスがセルビアのベオグラードで日常的に走っています)日本はこんなに遠く離れていても、私たちが助けを必要としているとき、いつも手を差し伸べてくれました。言葉だけではなく、行動で示してくれました。」

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ドイツ国際災害支援協会の方をはじめ、いろんな国にお住まいの方から、「何かお手伝いをしたいと思っています。。。」とのメッセージをいただきます!中には個人での現地入りを検討してくださっている方もいらっしゃいますが、言葉などの問題もあり、個人だけではなかなか現地での活動が難しい状況かと予想されます。現地の人々もたくさんの方に温かいお心を寄せていただきうれしいと言っていますが、まずはご自身の安全第一に、決して無理なご決断はされませんようくれぐれもお気をつけください。

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すっかり空っぽになってしまったボスニアの家。

やはり家の事や親戚のことが気がかりで、毎日家族の話題にあがることには変わりはありませんが、元気に過しています。

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今日は「庭のさくらんぼ、たくさんなっているのに誰も摘まないから腐っちゃうわよ!もったいないからあなたたち手伝いなさい!」と、仕事から帰ってきて早々さくらんぼ摘みに駆り出されました。

甘いさくらんぼはみんな取り合いでおなかの中に納まりましたが、サワーチェリーは私とお母さん以外誰も食べようとしません。そんな様子を見るに見かねて「もったいないわ~!」と、お母さんが(今回の洪水被害が発生する前に)ボスニアの親戚からもらったラキヤに漬けてチェリーラキヤを作ってくれました!

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ラキヤといえば、ボスニアに住む親戚は、庭に植えているプラムの木から採れる実を使って、毎年たくさんの自家製ラキヤを作ってくれたのですが、今年はどうなることか。。。

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ボスニアに住む親戚や友達の話を聞くと、唯一の住処である家の家財道具等が浸水被害に遭い「今後の生活をどうしようかと毎日心配で仕方がない」と不安な気持ちで毎日過しています。

また「きっと取り越し苦労だけれど、やっぱり地雷が心配で、家の裏庭の向こう側には近づけない」と、不安な気持ちを話してくれました。何もできず歯がゆい思いが募るばかりですが、少しでも早く安心して人々が生活できる日が戻ってくることを願います。

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最後になりましたが以前にボスニア・ヘルツェゴヴィナ宛の募金として「NPO法人が募金を受け付けています」とお伝えしましたが、その後国際ジャーナリストの千田善さん(ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボ出身であるイビツァ・オシム監督の通訳もされた方です)の公式ブログにて洪水災害救援用・ボスニア大使館の口座番号がご紹介されているのを見つけましたので、ここに追記させていただきます。

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ボスニア大使館(東京)の口座番号 :

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三菱東京UFJ銀行

渋谷明治通支店(しぶやめいじどおりしてん)(店番470)(普通口座)

口座番号 3261363 (エンバシー オブ ボスニア アンド ヘルツエゴビナ)

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Bank account of Bosnian Embassy in Tokyo

# 3261363 (Embassy of Bosnia and Herzegovina)

Shibuya-Meijidori Branch (# 470)

The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ

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みなさまの善意が少しでも多くの被災地の方へ届くこと、有効に活用されますように・・・!

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