地震にコロナとたいへんだけれど......もうすぐザグレブにも春が来ます
皆さん、こんにちは! かなり久しぶりの更新となってしまいました。
しばらくこのブログの更新が滞ってしまっている間に、ザグレブではいろんなことがありました。
昨年(2020年)はザグレブ、クロアチアにとってたいへんな一年でした。皆さんもご存知のように世界中が新型コロナウイルスでたいへんでしたが、コロナ禍のクロアチアで2020年3月22日にザグレブ大地震が発生しました。
詳細はよろしければ次の記事をご覧ください:
⇒ 3月22日公開 : 【現地レポート】ザグレブでM5.5の地震が発生。大聖堂の尖塔も崩れ、市内で被害が出ています
⇒ 3月22日公開 : 【現地レポート】地震と新型コロナに震撼するザグレブ┃半日経った街、人々の様子
⇒ 3月24日公開:【ザグレブ地震】日本から届く温かいメッセージに感謝
⇒ 4月22日公開: 【クロアチア便り】ザグレブ地震から1カ月が経ちました
実は2011年の東日本大震災以降、ザグレブ大聖堂では毎年3月になると欠かさず、震災の犠牲者の方のための祈りのミサが行われてきました。
昨年も「今年も日本のために追悼ミサでお祈りをしてきたよ」とザグレブの友人が話してくれていた矢先、そんなザグレブを大きな地震が襲い大聖堂も被災してしまいました。
(2020年3月22日に発生したザグレブ地震直後の様子)
地震の規模はM5.5。
大きな地震が多い日本の感覚からすると「M5.5なら、あまり大したことないね」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、大きな地震が滅多になく、耐震構造でない古い建物がたくさん残るクロアチアにとっては約140年ぶりの大地震でした。
私もザグレブの自宅で大きな揺れを感じましたが、幸い家族も友達も家も無事でした。
でも、古い建物が多いザグレブ市内中心部は被災してしまったたてものも多数。「自宅の壁に大きなヒビが入った」など被害を受けた友人、知人もたくさんいました。
「ただでさえコロナでたいへんなときに地震なんて......」と多くの人が嘆き、不安を抱えつつも、みんな「いまできることを頑張ろう」と前を向いて必死で毎日を過ごしました。
(2020年3月22日に発生したザグレブ地震直後の様子)
こうして「今年も残りあとわずかだね。2020年はコロナに地震と厄災まみれの一年だったけれど、2021年こそはいい年になるよ☆」と、新年への期待を膨らませつつ迎えた年の瀬。
そんな年の瀬12月28日に、今度はザグレブ近郊のシサク市およびペトリニャ付近でM5.2の地震が発生しました。
このとき、またザグレブも大きく揺れ、震源地付近のシサク市およびペトリニャでも建物に一部被害がでましたが、幸い死者はでませんでした。
「年の終わりにいったいなんなんだよ......2020年、本当にいいかげんにしてほしいよね......!! もうこんだけ悪いことが起きたら、さすがにもう今年の悪運は尽きただろう」なんて皆が口を揃えていたら、今度は翌日12月29日にさらに大きな地震が発生しました。
震源地は28日と同様、シサク市およびペトリニャ近郊。M6.2と近年のクロアチアで最大規模の大きな地震で、非常に残念なことに多くの負傷者だけではなく、死者も報告されました(7名)。
詳細記事:
⇒ 12月29日公開: 【ザグレブ現地発レポート】クロアチアでM6.2の地震発生。死傷者も
⇒ 2021年1月12日公開 :海外(クロアチア)で大地震を経験して感じたこと。命を守るために考えておきたいこと
多くの建物が被災し、なかには安全な住処を失った方も......。また、地震から数ヵ月か経ったいまでもM4前後規模の余震が続いています(昨日もまたペトリニャ付近が震源地のM4.1の余震があり、ザグレブも揺れました)
これから町や人々の生活の復興に向けて少しずつ進んで行くしかありませんが、まだまだ前途多難、先は長そうです。
なお、観光が国の主要産業であるクロアチア。2020年はコロナの影響で(観光業に携わる私自身も含め......)辛酸をなめた人もたくさんいます。
昨年の春先からのことを振り返ると、このように地震にコロナに......とクロアチアにとって本当にたいへんな一年でした。
ですが、そんなクロアチアにも、もうすぐ春がやって来そうです。一週間程前から毎日青空が広がり、日中はぽかぽかとした陽気に包まれています。
空が明るく、ぽかぽかと暖かいと、それだけで幸せな気持ちに......!
まだ世界的にもコロナは収束していませんし、なかなか先が見えない日々ですが「もうすぐ春だ!」というだけで、なんだか明るく幸せな気持ちになります(´ω`)
春の訪れとともにコロナの収束、そして穏やかな日常が戻ってきますように......☆
季節の変わり目、皆さんも引き続きコロナや風邪にはお気をつけて!
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