グアムから日本へ、想いが届きますように...

公開日 : 2011年04月01日
最終更新 :
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2011年3月11日、「Pray for Japan(日本のために祈ろう)」という言葉が、Twitter上で世界中を駆け巡りました。その感動が、慶応義塾大学2年生の鶴田浩之さんによって記録されているというのは、『Excite bit コネタ』でもお伝えさせていただきました。

偶然にも日本に一時帰国しているときに地震を体験し、大きな被害を受けられた地域だけではなく、日本そのものが未曽有の困難を迎えているときに、たとえ微力でも日本で何かできることはないかと、本当に涙が止まらなくなるほど日本を離れたくなかったのですが、友人の結婚式がグアムで行われるということもあり、3月20日にグアムに戻ってきました。それでも遠く海を隔てたこの島からでも何かできることはないかと、震災後も写真で日本の美しさを伝えていく『Visit and Support Japan 2011』という活動を立ち上げていたのですが(昨日、Excite bit コネタで取り上げていただいた記事はこちら☆)、そのような時にExcite bit コネタで『絵に託された子どもたちの祈り「小学生発!Pray for Japan」』という記事を読み、この活動をグアムでも広められないかと『Pray for Japan from Guam』という活動を始めました。

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小学生発!Pray for Japan」は、横浜市の小学校教師、町田智雄さんが始められたもの。

被災地以外の子供たちも、今回の震災で心のケアが必要になっていると同時に、被災地の方々のために何かをしたいという気持ちを持っているということに気づかれた町田先生は、子供たちに被災者の方々を応援するためのメッセージの絵を描こうと提案。みんなでひとつのプロジェクトに取り組みながら被災地の方々のために応援メッセージを描くことで子供たちが癒され、同時に被災者の方々を少しでも励ますことができたら...と活動を始められました。その想いは全国の小学校で共感を呼び、また海を越えてカリフォルニアまで届きました。

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その記事を読んだ時、「遠く海を隔てて何もできない自分の無力さ」を感じると共に、何かできることはないかと必死に思っていた私の気持ちと、子供たちが抱えていた心の傷や想いは似ているのかも知れないと思い、グアムでもこの活動を広められないかと思い立ちました。

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町田先生のプロジェクトは、小学生の子供たちが描いた応援の絵をそれぞれの小学校のホームページに掲載し、そのページと町田先生の『小学生発!Pray for Japan』とリンクを張り、少しずつ大きな被害を受けられた被災地の方々にもこのサイトの存在を知っていただくというものでした。そこですぐにグアムのいくつかの小学校のホームページを確認したところ、グアムではホームページの普及がそれほど進んでいないので、学校のサイトに子供達の絵を掲載していただくというのは至難の業そう...。だからといって身近に画像が誰でも投稿できるようなウェブサイトを簡単に構築してくださりそうな方も存じ上げず、私の技術的限界も考え合わせ、グアムでも浸透し始めているFacebook上に『Pray for Japan from Guam』というコミュニティーを立ち上げることにしました。

町田先生ともメールなどで連絡を取らせていただき、グアムでできる形での展開をお任せいただいたので、あとはいろいろな方にお声をかけさせていただくのみ!

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残念ながらグアム日本人学校はちょうど春休みに入ったばかりで、仲のよかった先生も日本に帰任されてしまったばかり...。でも小学校だけに限ることは難しいけれど、中学や高校で日本語を学んでいる学校や、日本人駐在員のお子さまが多く通われていらっしゃる学校に、プロジェクトにご参加いただけないかどうかを打診。

さらに、きっかけは『小学生発!Pray for Japan』ではあるけれど、毎年90万人近い日本人ツーリストの方々をお迎えするグアムでは、毎日いたるところで募金活動やチャリティーイベント、黙想会などが行われており、知らない方でもスーパーやレストランなどでご家族は大丈夫?などと声をかけてくださる方がたくさんいらっしゃるので、大人の方にもぜひ活動に参加していただきたいと思い至りました。

そこで今度はお友達や知人にお声がけさせていただき、さまざまな企業や団体でご参加いただけないかお願いさせていただいたところ、頼もしいお友達のご協力などもあり、数日でPacific Islands Club(PIC)Outrigger Guam Resort(アウトリガー・グアム・リゾート)Sheraton Laguna Guam Resort(シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート)Hilton Guam Resort & Spa(ヒルトン・グアム・リゾート・アンド・スパ)Country Club of the Pacific(CCP)、KEN Corporation(ケン・コーポレーション)、Pika's Cafe(ピカズ・カフェ)Cafe Cat Crea(カフェ・キャット・クレア)Aji-Ichi Japanese Restaurant (味一)が参加を表明してくださり、少しずつスタッフの方たちやお客様からの笑顔やメッセージの写真を投稿し始めてくださいました!!

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「日本のことが本当に心配。心から一日も早い復興をお祈りしているわ」と目に涙を浮かべながらコメントを書いてくださるフィリピン人の方。

「家族みんな日本が大好きで、来年は日本に交換留学に行くの!」という女の子は、一生懸命覚えたてのひらがなで"じあな"とサインをしてくれました(この後カンニングペーパーを出してきて、なにやら書き出してたのですが...本当は「愛してる」と書きたかったようなのですが、教えてもらったものが間違っていて、ちょっと変な日本語になったりしていましたが...(苦笑))。

被災地の方々にとって義捐金や義捐物資は何より大切なものだと思うのですが、毎日日本のためにお祈りしてくださっているグアムの方たちの素朴な笑顔と涙、想いを、海を越えた日本で頑張ってくださっている皆さまにお届けしたいと思いました。

被災地の方々が平穏な暮らしを取り戻し、日本が本当の意味で復興していくまでには長い時間がかかるかも知れませんが、『Pray for Japan from Guam』の活動も、息の長い応援のメッセージを伝え続けることができたらうれしいなと思っています。

このブログを読んでくださっているグアムの方で、ぜひプロジェクトへの参加を考えていただける方は、ぜひこちらのメールiamcecilia@hotmail.co.jpまでご連絡くださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします!

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